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バンテアイ・スレイ
ベンメリア


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バンテアイ・スレイ

ヒンドゥー教の寺院遺跡、バンテアイ・スレイを見学した。どのレリーフも精緻で彫りが深く、とても美しい。


↑上の写真の門の彫刻

↑門をくぐる。参道が中央祠堂へと続く。

↑モチーフはロムドゥオルの花。ロムドゥオルはカンボジアの国花で、ジャスミンに似た良い香りがするそうだ。

↑地面に置かれていた屋根の一部




祠堂の壁には女神「テヴァター」の像が合計16体飾られている。ただ、隣合う祠堂の陰になるなどして、私たち観光客が鑑賞できる像は限られている。バンテアイ・スレイのテヴァター像は特に優美なことから、「東洋のモナリザ」と賞賛されている。

↑テヴァター像

↑テヴァター像

↑テヴァター像

↑1つ上の写真のテヴァター像




↑石像や建物の一部。修復後はどんな姿になるのだろう。

ヤシの砂糖

順番が前後するが、上述のバンテアイ・スレイへと向かう途中、サトウヤシから作った砂糖「パームシュガー」(ヤシ糖)を売る露店に立ち寄った。樹液をためたポットや煮詰め用の鍋なども置いてあって、作っている様子を間近で見ることができる。

↑大鍋でサトウヤシの樹液を煮詰める。

↑脱色されていないので赤っぽい色をしている。丸く固めて、キャンディーみたいにかじれるタイプも。粉状のものを1ビン買った。1ドルだった(155円)。まろやかで優しい甘さだ。

↑プラ容器ではなく、ヤシの葉に包んである。中身は丸く固めたタイプ。

ベンメリア

ベンメリアは未修復の遺跡と聞いていが、崩れ方は予想以上だった。かつては壮麗なお寺の部材だった石が、崩落して地面に高く積み重なり、残った壁や屋根の多くも木々の根に絡め取られていた。

↑参道の入り口

↑建物に覆い被さるように巨木が枝を広げる。

↑1つ上の写真の建物。頑丈に張った根っこが建物の姿を保っているのだろう。そうでなければ、とうの昔に幹の重みで崩れていたに違いない。

↑「植木鉢じゃないんだけどなぁ・・・」建物の嘆きが聞こえてきそう。

↑怪獣の爪につかまれたみたいだ。


↑すっかり苔に覆われている場所も。



↑転がった石にしか見えないものも、ひっくり返すとこのような美しい彫刻が現れるかもしれない。

他の遺跡と同じようにベンメリアでも見学路がしっかり整備されていて、安全に見て回れるようになっているが、通路の向こうで崩れ落ちたままになっている様子は痛々しかった。おびただしい石の量を見ただけでも、修復作業はさぞかし大変だろうと思う。

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