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ファン・ゴッホ美術館



前回は何となく行っただけだったが、5年後の今回の旅行では、ファン・ゴッホ美術館が大きな楽しみになっていた。日本を出発する前にインターネットで2回分のEチケットを購入し、現地でさらに2回分追加したので、7日間の滞在で合計4回訪れたことになる。おとうさんは絵画に強い関心があるというわけではないので、何度も付き合わせてしまってごめんなさいだが、鑑賞中、時々様子を伺っていたところ、あっちの絵、こっちの絵と渡り歩いては凝視し、おとうさんなりに楽しんでいるようだったので、いくらか安心した。

オランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホは、日本では「ゴッホ」として知られるが、オランダ人の姓としては「ファン・ゴッホ」が正しいそうだ。美術館の発行物にならい、この旅行記でも美術館は「ファン・ゴッホ美術館」、画家の名前は「ゴッホ」と呼ぶことにする。

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霧のファン・ゴッホ美術館

ファン・ゴッホ美術館は午前9時に開く。ホテルから歩いて3分の距離なのに、気持ちが先立って落ち着かず、開館の30分前に出かけた。アムステルダムのこの日の日の出は8時51分。夜の濃い霧がそのまま残り、夜明け前の薄暗さとあいまって幻想的な風景を作り出していた。

↑ゴッホ鑑賞、第1回目。霧の中、少し緊張しながらファン・ゴッホ美術館へと向かった。左と中央の建物がファン・ゴッホ美術館。

↑2年前、特別展用の別館「クロカワ・ウィング」に、ガラス張りのエントランス棟が増設された。クロカワ・ウィングは日本の建築家、黒川紀章氏の設計。

↑常設展用の本館。地上階(日本の1階に相当)は、ミュージアム・カフェ「ル・タンブラン」。

館内

↑開館前、ガラスの壁からエントランス棟の中を眺めて。写真の右・中央奥に入り口の回転扉がある。館内に入ってチケットの確認を受けたら、いったん下の階に下りる。大きなモニター(写真では作品《花咲くアーモンド》が映っている)を通り過ぎると、特別展の棟「クロカワ・ウイング」の入り口がある。一方、モニターを背にして歩くと、常設展が開かれる本館のエスカレーターがある。エントランス棟のこの階には、ミュージアム・ショップや手荷物預かり所もある。

↑クロカワ・ウイングの階段。写真撮影について係員さんに伺ったら、快く許可してくれた。

モニターのゴッホ

エントランス棟地下1階の大きなモニターには、ゴッホの作品や展示案内などがスライドショーで映し出される。この付近では写真撮影が許可されている。

↑作品《自画像》

↑作品《寝室》

↑作品《花咲くアーモンド》

↑開催中の特別展「ドービニー、モネとファン・ゴッホ 風景を印象で描く」の案内

↑2回目の鑑賞で訪れた大晦日の夕方、新年のメッセージが表示された。2016年は200万人以上もの来館者があったようだ。

ミュージアム・ショップ

↑エントランス棟地下1階のミュージアム・ショップ

↑ミュージアム・ショップで購入した、日本語版『ファン・ゴッホ美術館所蔵 名画集』。解説はわかりやすく、印刷の仕上がりもきれいで、読んでも眺めても楽しめる画集だ。1冊14.95ユーロ(約1,883円)は、これだけの画集にしては控え目な値段ではないだろうか。一人でも多くの人が名画を鑑賞できるよう、価格を抑えているのだと思う。

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