マーストリヒト その1 アムステルダムから南へ約220km。西はベルギー、東はドイツに挟まれたオランダ南東部の街、マーストリヒトに遠足した。 アムステルダム中央駅からマーストリヒトへ マーストリヒトへと向かう2時間半の列車の旅は、アムステルダム中央駅から始まった。
出発して1時間ほどすると、肩から吊るした箱を体の前に抱えながら、車内販売の女性が通り過ぎていった。箱の中にはスナック菓子らしきものが並んでいた。日本の新幹線でカートの車内販売を見慣れているので、箱スタイルは新鮮だ。 アムステルダムを出た直後と南部の都市アイントホーフェンを出た直後の2回、車掌さんが検札に回ってきた。列車はずっと順調に走っていたが、マーストリヒトまであと30分のルールモントの手前で停車したきり、動かなくなった。車内アナウンスはオランダ語なので、何が起きたのかさっぱりわからないが、だれもあわてた様子はない。幸い、無料の車内Wi-Fiがあり、退屈しのぎにポケモンGOで遊んでいたら、列車がそろりそろりと動き出した。結局、マーストリヒトには30分遅れの11時に到着した。 霧氷 話は戻るが、アムステルダムを出て間もなく、窓の向こうが雪景色に変わった。でも、ちょっとヘンだな。天気予報は雪なんて言っていなかったけれど。それもそのはず、雪ではなく、牧場も樹木も家々も、何もかも霧氷に覆われていたのだった。アムステルダムに来て3日目。連日、夕方から朝にかけて濃い霧が出ていた。海に近いアムステルダムでは霧のままだったのが、内陸ほど気温が下がって霧氷になったのだろう。
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