トップページ旅路の記

「アムステルダム」もくじへ


ユトレヒト その1
街歩き


アムステルダム南駅からインターシティに乗り、35km南のユトレヒトに遠足した。

「アムステルダム」もくじ


アムステルダム南駅

「南」はオランダ語でzuidだが、旅行前、あちこち調べても読み方が今一つしっくりこなかった。現地で聞き耳を立てたところ、どうやら「ザウツ」でいいようだ。

↑トラムを降りて広場を抜けると南駅がある(写真では奥の方向)。広場の両側には、ワールド・トレードセンター・アムステルダムの近代的なビルが立ち並ぶ。日の出の少し前、8時半ごろ撮影。

↑オランダ鉄道アムステルダム南駅

↑8時39分発の列車に乗った。ユトレヒト中央駅まで2駅、25分で到着する。インターシティの2等車の車内で撮影。

列車の窓から

行きは日の出前で薄暗かったため、写真を撮らなかった。時間が前後してしまうが、帰りの列車の窓から眺めた風景をこのセクションにまとめた。

↑アムステルダム南駅から1と駅目にあるアムステルダム・アリーナ。欧州の強豪サッカークラブ「アヤックス・アムステルダム」のホームだ。

↑運河の水面の方が地面より高い

↑遠くに風車を見つけた。写真から風車を切り出したら、なんと、左奥にもう1基写っているじゃないの。今や、オランダ名物の風車は観光向けがほとんどで、実際に稼働しているのはごくわずからしい。用途は主に排水だそうだ。写真のこの2基は、周囲の様子から観光用ではなく、現役かもしれない。

ユトレヒト中央駅

↑日本風に言えば「ユトレヒト東口」の改札。市の中心は駅の東側にある。


ドムの塔を目指して

駅を出てショッピングモールを抜け、エスカレーターで地上階に下りた。iPhoneの地図アプリをのぞくまでもなく、目的地への目印にしていた教会塔「ドムの塔」のてっぺんが見えた。

↑商店街の入り口からドムの塔を望む。街のどこにいてもよく見える。


↑この建物を見たら、何だかチョコレートケーキが食べたくなった。

大砲の弾

旅行前、インターネットでユトレヒトについて調べていたら、街の真ん中に珍しいものがありながら、あまり知られていないことがわかった。Google翻訳するなどして場所を突き止め、iPhoneの地図アプリにマークを入れた。ドムの塔のすぐ近くだった。ユトレヒト行きの楽しみの一つになったその「珍しいもの」とは、16世紀後半、一帯を支配していたスペイン軍が、郊外の砦から市街地を狙って撃った大砲の弾で、教会の壁にめり込んだものが2つ、今もそのまま残っているという。

↑狭い通りの突き当たりに、目指すブール教会の塔があった。近づいて見上げると、塔の中ほどに真っ黒い大小の丸いものがくっついていた。おぉ、あれがウワサの(・・・にはなっていないけれど)中世の大砲の弾か!写真・ピンクの丸で囲った部分をご覧あれ。

 ↑砲弾の部分を切り出した。いわゆる不発弾だろうが、何世紀もの間、処理されずにいるんだね。火薬は湿るか変質して爆発する心配もないから、今さら取り除く必要はないのかな。

↑ブール教会の壁にもう一つ丸いものを見つけた。といっても大砲の弾みたいな物騒なものではなく、至って平和な日時計だ。

ドムの塔とユトレヒト大学

市街の中心を流れる運河を渡り、それまでしばしば目にしていたドムの塔へと向かった。ブール教会から目と鼻の先の距離だった。

 ↑ドムの塔を見上げる

 ↑ドムの塔はドム教会の鐘楼で、教会の西向かいにそびえる。高さは112mあり、教会塔としてはオランダで一番高いそうだ。

↑ドム教会

がんばって下調べして旅行に出かけても、2つ3つ、決まって「あとの祭り」が見つかって悔しい思いをする。今回、最大のソレはドムの塔で、今になっててっぺんまで登れることがわかった。ナントカと観光客は高い所が好き、とは私の勝手な思い込みだが、歩いても美しいユトレヒトの街を塔のてっぺんから眺めたら、どんなに楽しかっただろう。いつか、ドムの塔に挑む!


↑1636年設立のユトレヒト大学。ドム教会の南隣にある。

↑ユトレヒト大学の前に、北欧古代文字のルーン文字が刻まれた「ハーラルの石碑」がある。ただ、これはレプリカで、本物はデンマークのイェリング墳墓群にあるとのこと。

「アムステルダム」もくじ

トップページ旅路の記