ブルージュの風車
16世紀、ブルージュでは製粉や搾油のための風車が30台以上稼働していましたが、18世紀に入ってジャガイモが多く消費されるようになり、穀物をひく風車の需要は次第に減って、ついには4台を残すのみとなりました。 現在、市の中心から北東方向にある、南北に連なる4つの丘の上に、当時の風車が1台ずつ立っています。1台を除いて、ブルージュ市が本来の場所からこの丘に移設し、部品を補ったりしながら再建したそうです。現在、どの風車も文化財として保存されています。 クールウェイ風車 Koelewei Molen 4台の風車のうち、いちばん北にあります。ベルギー産のレースのような、愛らしい柄の白い柵に囲まれています。曜日や時間によっては麦をひく様子が見学できるそうです。 「新オウム」風車 Nieuwe Papegaai Molen 北から2つ目の風車です。'Nieuwe Papegaai'はオランダ語で何と発音するのかわかりません。「新オウム」も直訳です。移設・再建をきっかけに、この名前になったそうです。 聖ヤンスハイス風車 Sint-Jans huis Molen 北から3つ目の風車です。クールウェイ風車同様、白い柵に囲まれています。建設当時からずっと同じ場所に立っている唯一の風車です。 ボンヌ・シェール風車 Bonne Chiere Molen 4台の風車のうち、最も南に立っています。市中心から南東へ40kmのオルセネの町にありましたが、激しい嵐で横倒しとなり、この地に運ばれて再建されたそうです。 |