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ビートルズ来日50周年記念「ロバート・ウィテカー写真展」
2016年7月6日(水)


中野区温暖化対策推進オフィス(東京都中野区)で開催中の、「ビートルズ来日50周年記念 ロバート・ウィテカー写真展 歴史を刻んだビートルズ日本公演の記録」を鑑賞した。1階のショップで観賞券を買い、エレベーターで3階の展示会場へと上がった。

会場はさほど広くなく、3つの小部屋に分かれてパネルが展示されている。廊下には1966年の公演当時のチケットなども展示されている。

武道館のステージで演奏する写真はわずかだ。多くはスナップで、ギターを抱えて練習に余念のない写真もあれば、来日目前にして台風のせいでアラスカで足止めを食らい、退屈していたり、宿泊先ホテルでそろって絵を描いていたり。もしかして、ホテルのグラスを筆洗に使ってるの?写真の中にきれいなカットの入ったグラスを見つけて、つい、笑ってしまった。

ウィテカー氏の撮影のアングルもおもしろかった。床に寝転がって見上げて撮っているに違いない、ひざの間から顔ののぞく写真がたくさんある。

昨年、ポール・マッカートニーの武道館公演と、それに先立ってサウンドチェックを聴いた。ポールがどうして日本での演奏を気に入っているのか、理由の一つがこの写真展のおかげでわかった気がする。正確ではないが、「ビートルズ全盛期のころ、欧米でコンサートをしても観客の叫び声で演奏がかき消されてしまうのとは対照的に、日本人は静かに耳を傾けていたため自分たちの歌声がよく聞こえ、ミュージシャンとしての気持ちが一気に高揚した」といった解説が、パネルの一つに添えてあった。ファンのあり方としてどちらも否定できないが、最初の日本公演の印象がきっかけになり、その後も幾度となく足を運んでくれることになったとしたら、リスナーの一人としてうれしい限りだ。

ロバート・ウィテカー写真展: http://chiga-museum.com/nakano.html

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