ブイヤベースを作る デパ地下の鮮魚売り場をうろついていたら、新鮮な旬の海産物がお買い得価格で並んでいたので、今シーズン1回目のブイヤベースを作ろうと思い立った。 ブイヤベースはフランス南岸・マルセイユの郷土料理で、本場ではカサゴが欠かせないそうだが、肝心のこのカサゴ、伊豆あたりの海の中では割とよく見かけるのに、魚屋さんの店頭ではなかなかお目にかかれないか、あったとしてもびっくりするお値段なので手が出ない。カサゴ抜きでは「ブイヤベースもどき」なのだが、ここニッポンは海の幸が豊富なのだから、その時どきの一番いい材料で作ればいいのだ、ざます。今回は生のマダラ、むき身のカキ、エビ(ブラックタイガー)、ホタテ貝柱を使った。 トマトスープを作ったら、魚介類を入れて煮るだけ。調理時間80分のうち、煮込みがほとんどのカンタン料理なのだ。
もう少し小さなトマト缶があればいいのだが、見つからないので400g入りを使っているが、この分量だとかなり濃厚なトマトスープができる。缶詰ではなく生のトマトを湯むきして使えば、あっさり味に仕上がりそうだ。
1) フライパンにサラダ油を引き、玉ねぎとセロリの粗みじん切りを炒める。こしょうとごく少量の塩も加える。この塩は味付けではなく、野菜の旨みを引き出すため。 2) 野菜から青臭さが消えて香りが立ち、全体が透き通ったら、マッシュルームを加えてさらに炒める。 3) マッシュルームにしっかり火が通ったら、フライパンの中身を鍋に移す。トマト、水300ccを加えて(次の写真・左)全体を混ぜ合わせ、火にかける。沸騰したら弱火にし、コンソメスープの素を加えてよく混ぜる。香り付けにセロリの葉を入れたら(同・右)、アクをていねいにすくいながら煮込む。 トマトスープは30分間煮込むが、その間、次のようにして魚介類の下ごしらえをする。
スープを煮始めて15分くらい経ったら、手早く魚介類の下ごしらえをする。今回の材料では、
ついでに。ムール貝もブイヤベースに欠かせいない材料だが、残念ながら、今回はお店になかった。ムール貝を入れる場合は、トマトスープの煮込みが始まってすぐ、次の手順で準備する。
さて、トマトスープを煮込むこと30分。 1) 鍋の火を止め、ぐったりしたセロリの葉を取り除く。トマトスープができた。 2) 味見しながらスープに少しずつ塩を追え、好みの塩加減にする。酸味が気になるなら、トマトケチャップを大さじ半分ほど加えるとマイルドになる。 3) トマトスープに魚介類をすべて入れて再び火にかける。表面がぐつぐつしてきたら弱火にし、アクをすくいながら20分間煮る。今回は使わなかったが、ムール貝など貝殻付きの貝は10分ほどで殻が開き、火が通る。 冒頭の写真のブイヤベースのできあがり。すぐに食べられるけれど、ひと晩寝かすと旨みがしみて、もっとおいしくなるヨ。 |