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箱根 その1 物見遊山
2018年1月14日(日)・15日(月)
1月14日、箱根に1泊旅行した。初日は芦ノ湖畔の桃源台からロープウェイとケーブルカーを乗り継いで強羅まで行き、翌日は電車で箱根湯本まで下った。両日とも快晴に恵まれ、澄み渡った冬の空気の下、行く先々で鮮やかな富士の山容を眺めることができた。
箱根ロープウェイ 箱根桃源台〜大涌谷 1月14日
箱根桃源台(とうげんだい)からロープウェイに乗り、箱根屈指の名所、大涌谷(おおわくだに)に向かった。
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| ↑新宿から高速バスに乗り、箱根桃源台で降りた。箱根桃源台駅(写真)は、箱根ロープウェイや芦ノ湖の遊覧船なども発着する、箱根観光の拠点だ。 |
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| ↑ロープウェイのゴンドラから写す。次の写真も。 |
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| ↑左手に芦ノ湖が見える |
大涌谷
有名な噴煙を見ようと、大涌谷駅でいったんロープウェイを降りた。駅舎から外に出るか出ないかのうちに、火山のガスの臭いが漂ってきた。よく、「腐った卵の臭い」と形容されるあの臭いだ。展望台の柵から谷を見回すと、谷底、山肌を問わず、地面のあちこちから大小の白い煙が力強く吹き出していて圧倒された。地元の方の話では、ここ半年ほどの間に噴煙の勢いが強まったそうだ。
現在、火山性ガスのため立ち入り禁止になっている場所が多く、観光できる範囲は限られるが、地面の下が活発に動いている証拠を目の当たりにできたことは貴重な経験だった。
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| ↑段々畑のように見えるものは、地滑りを防ぐための構造物。 |
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| ↑煙の主な成分は水だそうだ。水蒸気に混じって湧いた硫黄が、地表を淡い黄色に覆う。 |
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| ↑手前は芦ノ湖。左奥は駿河湾。 |
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| ↑左手の裾野から頭を出している雪山は、南アルプス南部の山々。 |
箱根ロープウェイ 大涌谷〜早雲山 1月14日
再びロープウェイに乗り、終点の早雲山(そううんざん)に向かった。
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| ↑大涌谷の噴煙密集地。ロープウェイのゴンドラから写す。次の写真も。 |
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| ↑ゴンドラに乗り込む直前、おしぼりのようなものが箱に入っていて、「1人1つずつお持ちください」と書いてあったので、何となくもらってきた。あとでよく見たら、火山性ガスを吸い込まないよう鼻などを覆うためのシートだった。そういえば、ゴンドラ内の目立つ場所に救急箱も置いてあった。14日は朝のうち火山性ガスの濃度が高く、ロープウェイが一時的に運休したそうだ。箱根が火山という特異な環境であることに、あらためて気づかされる。 |
箱根登山電車 1月15日
15日は強羅(ごうら)から箱根登山電車を利用した。終点の箱根湯本を目指し、3両編成の電車がどんどん山を下っていく。こんな曲がりくねった線路は初めてだ。途中、何度か一旦停止と徐行をし、進行方向が変わった。これは、急勾配にならないよう線路がジグザグに敷かれているためだそうだ。このような線路は「スイッチバック」と呼ばれ、箱根登山鉄道では、スイッチバックによる折り返しを行う「信号場」(しんごうじょう)が、3か所設けられている。
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| ↑強羅駅に停車中の箱根登山電車 |
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| ↑急カーブを通過中。3両目から写す。 |
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