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井の頭自然文化園へ
2019年1月22日(火)


穏やかな晴天に誘われて、井の頭(いのかしら)自然文化園の動物園へ行った。小動物の写真を撮る方から、リスのコーナーがなかなかおもしろいと伺ったからだ。

JR吉祥寺駅を南口に出て商店街を抜け、オフィスビルやマンションの立ち並ぶ吉祥寺通りを南へ進むこと、約8分。道路の左右に冬枯れの森が姿を現した。目指す井の頭自然文化園だった。向かって右手が本園の動物園、左手が分園の水生動物園で、今回は動物園へと進んだ。


正門

暖冬とはいえ寒いこの時期。お客さんの姿はまばらで、飼育されている鳥なのか野鳥なのか、さえずりが大きく響く。

↑正面は出入り口兼チケット売り場


冬の朝の動物

寒いし眠いし、まだ動きたくない、というのはヒトも動物もいっしょなのだ。

↑ペンギン。プールで泳いでいるお友だちもいるけれど、このコはまだおうちの中。

↑ヤマアラシ。朝ご飯中。

↑カピバラ

↑キツネの仲間、フェネック。サハラなど、北アフリカの砂漠に棲むそうだ。

↑フェネックの窓から顔を出したいけれど、自分がそれをやると撮影担当が不在に。一人歩きは気楽だけど、こういう時はちょっと寂しい。

↑ベンガルヤマネコ(アムールヤマネコ)

↑フクロウ。朝日がまぶしいのか、巣箱に頭を突っ込んでいる。

リスの小径

やってきました、ウワサのリス館「リスの小径」。リスが逃げないよう、入り口も出口も二重扉になっている。

入り口の扉をくぐると中は雑木林で、あっちにちょろちょろ、こっちにちょろちょろと黒い影が走り回っていた。リスに違いない。じっとしていれば動きを止めるかもしれないと、通路の端にしゃがんでカメラを構えていたら、何かがリュックサックの左側をカリカリとこすった。係員さんが後ろを通ったのかと思ったが、人の気配はない。おかしいなと思ったら、今度は右肩にツンツンと小さな衝撃が走った。まさか・・・と振り返ったら、一瞬、ブラシのようなものが現れて消えた。やっぱりリスだったんかい!と、あっけにとられてその場に凍結してしまったのだが、またしても左右の腕にカリカリ・ツンツンが。しかも、今度は2匹らしい。「ひぇえ、よじ登ってくるぅ〜」。1匹が右の腕から肩の前に飛び出してきて、カメラに向かってそろりそろりと下っていった。私の親指をちょろっとなめたあと、小さな手でカメラに取り付いて背面のボタンをカリカリ音を立ててかじったが、すぐに食べ物じゃないとわかったようで、さっと走り去った。指先をなめられた時、小さな歯がこつんと当たったのだが、硬いクルミの殻を前歯でこすって穴を開け、中の実を食べるそうだから、リス前歯の破壊力、推して知るべし。ちょっとでも指を動かさないよう(リスを刺激しないよう)注意していてよかった。

「リスの小径」で飼育されているのは、今では希少種となったニホンリスだ。長年、井の頭自然文化園ではニホンリスの飼育と繁殖にも力を入れているそうだ。




↑こんなふうに地面を掘って食べ物を隠しても、隠した場所を忘れちゃうことがあるんだって。とても他人とは思えない。

↑上の写真のリスが掘り返したあと。すでにだれかが食べ散らかした証拠が。

↑地面の穴に鼻先を突っ込んで一心不乱にかき回すから、こんなふうに鼻が泥だらけになるんリス。

↑公共の御食事処にて

↑眠い、眠い、まだ眠い。

↑こっくり、こっくり。でも、転げ落ちないんだよねー。

モルモットふれあいコーナー

「モルモットふれあいコーナー」で三毛のモルモットをだっこさせてもらった。係員さんのアドバイスに従い、前脚の脇を両手でつかんでそっと抱き上げると、お腹がずぅんと下がり、つかんでいる胸のあたりがほっそりしてしまって心もとなかった。それでもどうにか自分の胸元に引き寄せて椅子に腰掛け、ひざの上に乗せることができた。ちょろちょろ動くのかと思ったが、時折、鼻をひくつかせるくらいでとてもおとなしい。私がだっこするまではお友だちの間でぬくぬくしていたので、弱い風にもびくっとする。もう少しいっしょにいたかったが、風邪を引いてもいけないので、お友だちの元に返してあげた。

↑ひしめき合っている。奥ほど寒がりさんが多いのか、密度が濃い。





井の頭自然文化園では、ニホンリス、ニホンジカ、ツシマヤマネコなど日本の動物がたくさん飼育されている。今回はリスに驚きモルモットとまったり過ごしたが、次回は案内板の解説を読みながら、かつて日本のあちこちに普通に棲んでいたはずの動物をじっくり観察したいと思う。そうそう、水生動物園にも行ってみたい。


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