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果皮付きぎんなん取扱報告
2019年11月30日(土)


公園でお友だちとポケモンGOしていたら、通りがかりのおばあちゃまたちが、ぎんなんをたくさん拾ったからと言いながら、ひと袋分けてくださった。秋の味覚ということは知っていても、拾いたてのぎんなんてどうやって下ごしらえするんだろう?とにかくポケモンGOは早じまいして、おうちに帰ってインターネット参考書を開こう。それにしても、発酵しているようなキョーレツなこの臭い。本当に食べられるようになるのかなぁ。

↑いただいたぎんなん。写真では臭いをお伝えできなくて残念、いえ、幸いデス。

下ごしらえで使ったもの

  • 食塩
  • 使い捨てのプラスティック製手袋
  • 洗面器
  • ザル
  • キッチンペーパー
  • 洗濯ネット
  • 臭気に耐える気合い(言い換えれば「食い意地」)

調理で使ったお道具についてはのちほど。


下ごしらえ

1. ぎんなんを洗面器に入れてざっと水洗いしたあと、塩をまぶして転がす。食べるのは殻の中身でも、地面に落ちていたものなので、下ごしらえの過程でできるだけ殺菌というか、きれいにしておいた方がいいだろうと思ったからだが、さて、どれほどの効果があるものか。

2. 果皮が硬い場合は、柔らかくなるまで水につけたり土に埋めたりするようだが、指先に力を込めてちょっと押したら、どの実もおもしろいくらい簡単にむけた。完熟、ばんざい。

↑プラ手袋の指先の間でちゅるりとむけた果皮。殻がのぞいている。

3. 果皮の取れたぎんなんをザルに移す。流水にさらしながら、殻の周りに残った果肉をしっかり取り除く。

↑果皮は簡単に取り除くことができたが、果肉にはちょっと手間がかかった。

4. つるつるになった実をキッチンペーパーで包み、水気をふき取る。

↑水分を吸って茶色いけれど、お店で見かけるぎんなんらしくなってきた。

5. 洗濯ネットに入れ、通気のいい場所に吊るして乾燥させる。果肉をきれいに取り除いたものの、例の香りがほのかに漂う。

 ↑100均で買った洗濯ネット。小さすぎて使えず戸棚の片隅にしまっておいたが、こんな用途があったとは。

夜7時ごろから吊るして、翌日の夕方、乾燥完了を宣言した。早いのか遅いのかわからないが、食べてみておいしいのだから適切な時間だったと思う。

ところで、キョーレツ臭を発する果皮の処分だが、台所のディスポーザー(生ゴミ処理機)のおかげで悩むことなく済んだ。処理できる生ゴミが限られるため、これまでディスポーザーが特に便利だと感じなかったが、今回ばかりは本当に助かった。


ぎんなんを食す

ぎんなんを調理する(ちょっとおおげさだけど)にあたって用意したお道具は次の通り。

  • 紙の袋
  • 電子レンジ
  • ラジオペンチ

お道具の一つ、紙の袋だが、A4のコピー用紙を半分に折り、糊付けしてこしらえた。封筒があれば、それを使った方が手軽に違いない。

紙の袋にぎんなんを入れ、袋の口をしっかり折り曲げたら、電子レンジで温める。600Wで40秒。温め始めて間もなく、ぱんぱん!と小気味いい音が連発した。こんなに勢いよく殻が割れるのだから、紙の袋に入れるのもうなづける。

↑電子レンジから取り出した直後。袋がぱんぱんに膨らんでいる。

↑袋からお皿に移す。実が崩れてしまったものもあるね。殻が割れていなければ、ラジオペンチで挟んでちょっと力を加えると簡単に割れる・・・というか、クラッシュしちゃったぞ、と。

黄葉したイチョウの葉を半透明にしたような色の実。私にとって新しい秋の色になった。

実は、茶碗蒸しに入っているもの以外でぎんなんをいただいたのは初めてだった。こんなにむちむち甘くておいしいものとは思わなかった。ぎんなんを分けてくださったおばあちゃまたち、いいものをいただきました。ごちそうさまでした。

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