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コロナの抗原検査をしてみむとてするなり
2023年4月25日(火)


去年、アイルランド滞在中に買っておいた新型コロナウイルスの抗原検査キットが、まもなく使用期限を迎える。短時間で抗原の有無を調べることができる検査キットだ。首都ダブリンのショッピングセンターで、あちこちに山積みになって売っていたもので、1個2.9ユーロだった(約420円。旅行当時)。欧州ではこのくらいの値段が一般的だったようだが、日本ではまだまだ高価だしコロナは流行っているしで、念のために買っておいたのだった。

グッド・タイミング・・・と言ったら軽率ではあるが、ここ数日、気温差が大きいせいか、久しぶりに風邪を引いたようだ。「コロナ」にかかる心当たりはなく、丸1日様子を見てもそれらしい症状はないが、検査キットがどんなものなのか興味があったので、使用期限の迫る今が最後のチャンス、封を切ることにした。

↑SARS-CoV-2 Antigen Rapid Detection Kit。検査1回分。

セット内容は次の通り。

  • 綿棒
  • 検査プレート。上の写真では右下・白い袋に入っている。
  • 薬液の入ったチューブ
  • 廃棄用ポリ袋。生物災害の可能性を警告するバイオ・ハザードのマーク付き。
  • 説明書(英語)
  • 箱もれっきっとしたキットだよ。チューブのスタンドとして使う。

抗原検査をする

英語の説明と格闘しなくても、図解を見るだけで使い方がわかった。

1. 箱の片面の切れ込みに薬液入りチューブを押し込み、てっぺんのシールをはがす(次の写真)。


2. 袋から綿棒を取り出す。そ〜っと鼻の穴に入れたら、回転させながら粘膜をこちょこちょこする。片方ではなく、左右両方の鼻の穴をこちょこちょする。綿棒のヘッドは柔らかく、スポンジに近い感触だった。

3. 鼻の粘膜(検体)をくっつけた綿棒をチューブの薬液に浸す。チューブの先端を軽く押さえながら綿棒を5回、くりくりと回転させて検体を薬液に移したら(次の写真)、綿棒を取り出してチューブのフタ(てっぺんが注ぎ口になっている)をしっかり閉める。綿棒の役目はこれでおしまい。廃棄用ポリ袋に入れる。


4. 'S'とか'C'とか書いてある面に触れないように注意しながら、検査プレートを袋から取り出す。チューブを逆さにして押さえ、'S'の表示のあるくぼみに4滴落とす(次の写真)。


5. 検体の滴が落ちると、細長い窓が淡いピンク色に変わっていった。あたくしの鼻ぢるに何かが反応しているざます。15〜20分待つべし、とのことで、次の写真は17分経過した様子だ。'C'に紫色の線がくっきり現れ、'T'には何も出ていない。解説によるとこの状態は「コロナウイルスの抗原はゼロか、検知不能なくらい少ない」とのことで、100%ではないにしても、ひとまず安心していいだろう。もし、'T'にも線が現れたら、「陽性の可能性が大きい」との判定になるそうだ。


6. バイオ・ハザード印のポリ袋にチューブと検査プレートも入れ、しっかり口を閉じる。コロナの抗原検査、これにておしまい。使用済みキットは、自治体の定める方法に従い、可燃ごみとして4日後に捨てることになる。


後記

使用期限の前に使ったのだから決してムダにはならなかったが、こうしたものは使わずに済めばそれが一番だと思う。

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