不屈のサクラ 逆境に負けることなく、きれいな花を精一杯咲かせるサクラがある。 要の枝を失っても 新宿御苑では、サービスセンター(管理事務所)の前のソメイヨシノがサクラの開花の指標になっているそうだ。この木には真横に張り出した太い枝が1本あって、重みに耐えられるよう支柱でしっかり支えられていた。私の背丈にちょうどいい高さで花を咲かせてくれるこの枝は、写真を撮るのにありがたい存在だった。しかし、それも去年までのことになった。 開花の少し前の3月12日、花芽の様子を見にこの木に立ち寄ったら、何か物足りない。それもそのはず、横に伸びたあの太い枝が根元付近からばっさり切り落とされていた(次の写真)。近づいてよく見ると、切り口の真ん中が、おがくずが詰まったみたいにぼろぼろになっていた。枝が折れる危険があったため、切られたのだろう。 この古木の要である太い枝が1本なくなってしまったが、今年もみごとな満開を見せてくれた。これからも毎年、元気に指標の役目を果たしてね。
倒れても切られても 横倒しになった上、4本の太い枝がすべて切り落とされているのに、何事もないように花を咲かせるカンザン。植物の生命力にあらためて驚かされる。
倒れそうで倒れない イチヨウにしては小玉とはいえ、ぽんぽん咲きがたくさん乗っている。今にも倒れそうで、見ている方がハラハラする。幹「傾いているんだから、少し遠慮して咲いてよ。」花「いちよう(一応)これでも遠慮してるんですケド。」・・・あ、ますます傾いた。
串刺しソメイヨシノ 逆境といっても、ちょっとうっとうしい程度かな。ダイオウショウ(大王松)の長〜い松葉が枯れて落ち、真下のソメイヨシノに引っかかっていた。
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