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大菩薩峠

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「大菩薩峠」もくじ

大菩薩峠

山小屋「介山荘」(かいざんそう)を通り抜けると、目指す大菩薩峠はすぐそこだった。標高は1,897m。右手方向(東)は木が多く眺望は限られるが、左手方向には赤石山脈や南アルプスが蒼の帯となって延々と連なっていた。昨年、夜叉神峠から間近で眺めた白峰三山(しらねさんざん)も、間ノ岳(あいのたけ)の雪のおかげですぐにそれとわかった。快晴ではあるが、2、3日前まで雨が多かったので湿気が残っているらしく、山のふもとや平地にはもやがかかり、甲斐駒ケ岳の北向こうはかすんで何も見えなかった。空気の澄んだ日には、北アルプスの乗鞍岳も望めるそうだ。

大菩薩峠
大菩薩峠にて

あそこの岩場まで

あまり欲張らず、大菩薩峠に行き着くことを目標にしていたが、予定よりかなり早く到着し、余力も十分あったので、向こうに見える岩場まで行って朝ご飯を取ることにした。

大菩薩峠から眺めた岩場(親不知ノ頭)
↑大菩薩峠から眺めた「あそこの岩場」。
大菩薩峠から眺めた南アルプス
↑南アルプス。中央・右寄りの白い頂は間ノ岳。その右隣の尖った山は、日本で2番目に高い北岳。
霜柱
↑日陰に残った霜柱。日向は溶けた霜柱で山道がぬかるんでいた。
大菩薩峠付近から眺めた富士山
↑目標の岩場に向かって少し歩き、振り返った。富士山がようやく見えた。右下は上日川(かみひかわ)ダムによってできた人造湖の大菩薩湖。

親不知ノ頭で朝ご飯

大菩薩峠から見えた「あそこの岩場」は、「親不知ノ頭」(おやしらずのかしら)というそうだ。風が強い。大菩薩峠よりずっと寒く感じた。

親不知ノ頭から眺めた大菩薩峠と介山荘
↑親不知ノ頭から大菩薩峠と介山荘を見下ろす
ピオーネ
↑タクシーの運転手さんから地元特産のピオーネをいただいた。山歩きの合間の甘いくだものは、何よりのごちそうだ。デザートつきのリッチな朝ご飯だった。
親不知ノ頭から眺めた富士山と大菩薩湖
親不知ノ頭から眺めた富士山
↑気象の加減でそんなふうに見えるのか、この日の富士山はどこで見ても、まるで温泉の壁に描かれた絵のようだった。
親不知ノ頭から眺めた白峰三山
 ↑白峰三山。白い山は間ノ岳。南隣(向かって左)は農鳥岳(のうとりだけ)、北隣は北岳。
ナナカマドの実
ナナカマドの実。赤いしずく。

朝ご飯が済んであたりをうろついていたら、谷底に何やら小屋が見えた。そして、道はまだまだ続いている。自然、足がそちらに向いた。

小さな山小屋(山小屋「さいの河原」)

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