エヴォラ レデ・エクスプレソス社の高速バスに乗って、アレンテージョ地方の中心都市エヴォラに遠足に出かけた。リスボンから東へ130km、片道1時間45分の旅で、車内では無料のWi-fi接続も利用できた。 エヴォラには中世に建てられた歴史的な建造物がたくさん残っていて、広場から路地裏に至るまで、街全体がまるで博物館のようだ。1986年にはUNESCO世界遺産に登録された。研究者以外にはあまり知られていないようだが、近郊には有史以前の遺跡もある。 道中
エヴォラの街 バスターミナルの北口を出て右手方向に進むと、行く手に古い塔が見えてきた。城塞都市エヴォラの入り口の一つ、アルコンシェル門だ。
ローマ神殿 Templo Romano 2〜3世紀にローマ人が建てた神殿。古代ローマの月の女神ディアナにまつわる言い伝えから「ディアナ神殿」とも呼ばれるが、祭られている神様については諸説があるようだ。 水道橋 Aqueduto da Água 地図を頼りに、町の北部にある、16世紀半ばに造られた水道橋を見に行った。水道橋の終着点は白壁の小屋で、そばを通ったら、鎧戸の奥から水のほとばしる涼しげな音が聞こえてきた。
巨石記念物 エヴォラの西には巨石記念物がたくさん残っている。一帯はイベリア半島最大の聖地だったと考えられている。ヨーロッパの巨石記念物といえば、紀元前3200年ごろ造られたイギリスのストーンヘンジが有名だが、エヴォラのものはさらに古いそうだ。
コルクの木 上述の巨石記念物は広いコルク畑に点在している。ポルトガルは世界のコルク生産量の50%以上を占めるが、中でもエヴォラ産のコルクは質のいいことで知られている。
|