オビドス テージョ社の高速バスに乗って、リスボンの北約80kmに位置するオビドスに遠足に出かけた。紀元前300年ごろケルト人が作った街といわれる。ローマ、続いて西ゴートによる支配を経て、8世紀にはムーア人に占領されたが、1148年、のちに初代ポルトガル王となるアフォンソ・エンリケスがオビドスを征服した。 道中
街の入り口 オビドスのバス停の向かいに、街の入り口へと続く階段がある。階段を上って左手に進むと観光案内所がある。パンや土産物の露店も並び、なかなかにぎやかだ。一方、右手に進むと、街の玄関である「ポルタ・ダ・ヴィラ」と呼ばれる門がある。
西側の城壁の上を歩く ポルタ・ダ・ヴィラの北口を出ると左右に階段があり、どちらも城壁の上に通じている。左手の階段を上がり、西側の城壁から町北端のお城を目指した。
街角 西側の城壁はお城の手前で行き止まりだったので、階段を下りて街を散策した。城壁の上を歩いている時の街は、赤い屋根瓦の湖みたいだったが、地上に降りると雰囲気はまったく違った。白い壁や石畳の路地が複雑に入り組み、中央通りのディレイタ通りから脇道にそれると、すぐに迷子になりそうだった。
伝統のサクランボ酒、ジンジャ オビドス産のサクランボを使い、僧侶たちの間に古くから伝わる製法で作られた上質の果実酒、ジンジャを堪能した。手っ取り早く言うならウイスキー・ボンボンの中身かな。甘酸っぱくてサクランボぽくて、サイコーにおいしい。アルコール度数は20度と日本酒よりも強いので、口当たりがいいからといって、いっぺんに2杯も3杯も飲んだらイケマセン。 ディレイタ通りには、土産物屋さんに混じってジンジャのスタンドがたくさんある。値段に大きな差はなく、チョコレートでできた小さなカップ1杯、1ユーロ(135円)が相場だろう。
東側の城壁の上を歩く 午後、お城の脇の階段を上がり、東側の城壁の上を歩いた。午前中とは逆方向で、今度は街の入り口のポルタ・ダ・ヴィラを目指すことになる。ジンジャのほろ酔いは覚めているはずだけど、転落注意。
水道橋 Aqueduto da Água オビドスの街を出てバス停に向かって歩くと、正面に古いアーチが見える。16世紀に造られた、長さ3kmの水道橋の端っこだ。 |