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リスボン&ポルト

シントラ 2
〜ムーアの城跡〜


モンセラーテ宮殿からいったん町の観光案内所まで戻り、ムーアの城跡などを巡るバスに乗り換えた。有名な観光スポットを循環する路線だけに利用客が多く、オフシーズンのこの時期でも大型バスが走っていた。

山頂の砦から冬枯れの大地を眺めたくてムーアの城跡までやって来たが、山の上も地上も緑のままの木が多く、少々拍子抜けだった。それでも、雨で蘇った苔が岩や城壁をみずみずしく覆い、一年でいちばん降水量が多い今の季節を感じさせてくれた。

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ムーアの城跡

イスラム教徒のムーア人が7〜8世紀ごろ建てたといわれている。

城壁を覆う苔

砦に囲まれた休憩所
↑古い砦を背にした休憩所。外側は木造で、景観にしっくりなじんでいる。売店で軽食が買える。ツナサンドと濃いコーヒーがおいしかった。

ムーアの城跡

ムーアの城跡

シントラの街を見下ろす
↑シントラの町を見下ろす。白い突起がツンとそびえているのはシントラ国立宮殿。中央・右寄りの斜めの白線はシントラ駅だ。

ムーアの城跡
↑築1300年・石切場至近・石材豊富

ムーアの城跡

シントラ国立宮殿
↑中世から19世紀まで、ポルトガル王家がしばしば滞在したというシントラ国立宮殿。

ムーアの城跡

ペーナ宮殿
↑南隣の頂に建つペーナ宮殿が、時折、霧の中から姿を現した。ポルトガル王家の別荘だったそうだ。

ムーアの城跡の見学を終え、午後2時、公園の入り口から循環バスに乗った。このバスはシントラ駅からムーアの城跡を経てペーナ宮殿まで行き、来た道とは別の道を通ってシントラ駅に戻る。つまり、駅に向かう時はムーアの城跡には停まらないのだ。だが、ペーナ宮殿では、城跡に行きたいのにそのことを知らないお客さんが何人もいた(実は、私たちも城跡のバス停で路線図を見て気がついた)。バスに乗りかけて、運転手さんに「ムーアの城跡に停まりますよね?」と尋ねては、運転手さんから「停まらないので歩いて行ってください。城跡は坂道を下って5分ですから。」と言われてバスを降りていた。ムーアの城跡もペーナ宮殿も一番人気の名所なので、大型のバスを運行したい、しかし、山道が狭くてすれ違いができないので、行きと帰りとでルートを変えているのだろう。

シントラ駅

シントラ駅
↑シントラ駅。名所巡りのバスはここが始発で、道の奥に停留所がある(バスが停車している所)。

シントラ駅に停車中の2階建て電車
↑シントラ駅に停車中の2階建て電車。リスボンのロシオとシントラとの間を行き来する。

シントラ線の電車の車内
↑上の写真の電車の車内。ポルトガルの公共交通機関の車内は明るく清潔で、利用しやすい。

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