![リスボン&ポルト](images/lp_log.gif)
ポルト歴史地区とガイア 1
ポルトの旧市街は、「ポルト歴史地区」としてUNESCO世界遺産に登録されている。宿泊先ホテルは旧市街の南端、ドウロ川に面した場所にあり、川沿いの美しい街並みを徒歩で楽しむのに格好の立地だった。
ホテルから歩いてすぐのところに、ドウロ川にかかる橋の一つで、ポルト市とヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア市(以下、ガイア)を結ぶルイス1世橋があった。上下2段の大きな鉄橋で、上はメトロ(地下鉄)D線の地上部、下は車道だ。上下とも両側に歩道がついている。雨上がりの朝、下の橋からガイア側に渡った。川沿いの道をぶらぶらしたあと、ワイン貯蔵所の赤い瓦屋根を見下ろしながら坂道を登り、丘の上を目指した。
ところで、ポルトで生産されるのでポルトワインというのだと思っていたが、正確には少し違うようだ。製品としてのワインを輸出したのがポルトの港だったことから、ポルトワインと呼ばれるようになったそうだ。今でもブドウの栽培、ワインの醸造、出荷はそれぞれ別の場所で、ドウロ川の上流でとれたブドウをワインとして樽詰めしたあと、ガイアまで運んで熟成させ、ポルトから出荷している。50年ほど前までは、「ラベーロ船」と呼ばれる川船で産地からガイアまで運んでいたが、ダムの建造によって船は航行不能となり、トラック輸送に変わったそうだ。
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ルイス1世橋を渡ってガイアの岸辺へ
![ルイス1世橋](images/lp_0701.jpg) |
↑ルイス1世橋。向かって右がガイア。ドウロ川沿いの道路で撮影・・・冷笑、よろしく。この道はポルトワインの原料となるブドウの大産地、ドウロ渓谷へと続いている。 |
![ワイン樽を運んだラベーロ船](images/lp_0702.jpg) |
↑上流からワイン樽を運んだラベーロ船 |
![ラベーロ船](images/lp_0703.jpg) |
↑ルイス1世橋の下の橋から、ガイアの岸に停泊中のラベーロ船を眺める。 |
ラベーロ船とポルト歴史地区
ガイアの岸にはラベーロ船がたくさん停泊している。展示用だそうだ。ワイン樽を満載してドウロ川を下った往時がしのばれる。
![ラベーロ船とポルト歴史地区](images/lp_0704.jpg) |
↑ガイアの岸から、ラベーロ船とポルト歴史地区を眺める。続く2枚も同じ。 |
ワイン貯蔵所の赤い屋根
川岸からルイス1世橋のたもとまで戻り、丘の坂道を登った。道路脇の建物が途切れると、赤い瓦屋根が波打って現れた。ワイン貯蔵所の屋根だった。ポルトワインがこの下で熟成の時を重ねているのだ。
![ロープウェイとワイン貯蔵所群](images/lp_0710.jpg) |
↑ロープウェイがガイアの岸の上空を行き来する |
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