高速列車アルファ・ペンドゥラールでリスボンへ
リスボンへと戻るポルト3日目の朝、雷の音で目が覚めた。朝ご飯の間も大雨で、窓ガラスから雨粒がしたたり落ちていた。だが、ホテルをチェックアウトするころには小降りになっていて、ほとんど傘をささずにサン・ベント駅まで行けた。
CP(国鉄)サン・ベント駅の窓口で、リスボンのサンタ・アポロニアまでの切符を買った。高速列車アルファ・ペンドゥラール(以下、AP)の1等車で、1人42.40ユーロだった(6,317円)。APはポルトガルが開発した高速列車で、最高速度は220km/h。今回の旅行が決まった時から乗車を楽しみにしていて、ウワサの車内ランチも食べてみたかったが、私たちの便は昼食には早すぎたため、残念ながら販売していなかった。
さて、サン・ベントから近郊線に乗り、APの停車駅であるカンパニャンで下車した。長距離列車のホームに移った時、青空が見えたが、早くも真っ黒い雨雲が迫っていた。
「リスボン&ポルト」もくじ
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↑カンパニャン駅のホームに停車したAP 122号。09:47発。 |
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↑車体に車両デザイナーの名前が書かれている。イタリアの工業デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ氏で、映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」にも登場するデロリアンのデザインや、ニコンのデジタル一眼レフカメラのコンセプトデザインを手がけたことでも知られている。 |
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↑先頭車両は1等車「コンフォルト」。2等車「トゥリスティカ」が続く。 |
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↑1等車の車内。一部、広いテーブル付きの席もある。 |
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↑フレイショ橋をあとにして、列車はゆっくり南へと向かう。ポルトとお別れ。名残惜しい。 |
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↑1等車では飲み物の無料サービスがある。ポルトガルの濃いコーヒーをいただいた。ほかにミネラルウォーター、果汁入り飲料、炭酸飲料もあった。男性乗務員さん2人が、飛行機の機内食カートと同じカートを押しながら配っていた。 |
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↑車内の電光掲示板。最高速度は220km/hのはず。スピード違反!?ポルトを離れて30分ほど経つと、たびたび223km/hを記録した。 |
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↑降り続く雨のせいで川があふれたらしい。沼ならまだしも、ひどい所では泥水の湖になっていた。もともと雨の多い土地ではないので、最近の大雨続きはこたえるだろう。 |
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↑ポルトのカンパニャン駅を出発して2時間43分後の12:30、定刻通り、リスボンのサンタ・アポロニア駅に到着した。APも行きに乗ったICも車体の揺れが少なく、音も静かで快適だ。もし、次の旅行があるとしたら、その時もぜひ鉄道を利用したい。 |
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