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2016年2月11日、1泊2日で長野市に出かけた。長野県信濃美術館東山魁夷館で開催中の、「風景との対話」展を鑑賞するためだ。高速バスを利用して初めて東京〜北信州を往復したが、道中の景色がすばらしく、片道4時間近いバスの旅もあっという間で、疲れを感じるヒマさえなかった。今回は念のため1泊したが、今後、東山画伯の絵を見に長野に行くなら、ちょっとがんばって日帰りでもよさそうだ。


山々の眺め

高速バスは練馬から関越自動車道に入り、高崎の東で上信越自動車道に折れて長野市へと向かった。車窓から眺める風景の美しさは期待以上だった。都心を抜けると富士山が、群馬県に入るころには妙義山や浅間山が見える。長野県との県境あたりからトンネルが続き、景色が遮られるたびに出口が待ち遠しかった。小諸まで来るとトンネルの数は減り、遠く、白い壁のように連なる北アルプスの峰々に目を奪われた。

↑富士山。埼玉県北西部にて。

↑日本三大奇景の一つ、妙義山。岩のおもしろさにひと目惚れ。初心者向けのコースがあれば歩いてみたい(「登ってみたい」じゃないよ)。妙義山を通り越すと、横川サービスエリアで15分ほど休憩があった。

↑一番白いのが浅間山。この写真だけ帰りに撮影。

↑北アルプス

↑北アルプス

善光寺

旅の目的地である美術館は、名刹・善光寺の東隣にある。「牛に引かれて善光寺」ということわざがあるが、東山魁夷画伯の絵に惹かれての、初めての善光寺詣り。御利益がありますように。

↑山門。国の重要文化財に指定されている。

↑仁王さまの足

↑健脚祈願。仁王門に奉納されたたくさんのわらじ。

↑表参道。そろそろ夕方だったので人通りは少ないが、日中は大勢の参拝客が行き交う。

↑表参道に面して建つ善光寺郵便局

長野県信濃美術館東山魁夷館

長野県信濃美術館東山魁夷館では、日本画家・東山魁夷画伯による寄贈作品、960点を所蔵しているそうだ。現在、2015年度最後の展覧会である、「風景との対話」展が開かれている。作品数64点。本制作はもちろんのこと、スケッチや習作の画伯の筆あとを直に見ることができたのが、何よりもうれしい。2016年度のスケジュールの発表が楽しみだ。

↑東山魁夷館

↑パンフレットと観覧券半券

↑併設されたカフェKaiiでひと休み

↑焼きたてのパンケーキ。お皿にHKのマークが。

カフェKaiiには、東山魁夷画伯の「緑響く」や「静映」が展示されている。これらは、セイコーエプソン社(本社・長野県諏訪市)が開発した、ピエゾグラフという高度なデジタル複製技法で制作された作品だそうで、「ホントに印刷!?」と信じられないくらい精緻な出来映えだ。

御食事

信州に来たからには、毎食欠かさずおそばをいただいた。どこで食べてもおいしいく、量もたっぷりだが、次の2軒はぜひとも再訪したいお店だ。

↑JR長野駅前、「そば亭 油や」で夕ご飯。おそばはもちろん、一品料理もお勧め。ビールはサッポロ黒生。

↑善光寺表参道、「十割そば 大善」でお昼ご飯。新潟県と県境を接する信濃町産・霧下そばの、十割そばが食べられる。

御買い物

↑この季節ならではの、信州産の農産物を買い込んだ。写真はその一部。左上は懐かしい黒い干し柿。右上は擦りえごま。ふりかけに混ぜるとおいしいというので、のりたまのおまけつき。左下は干しナス。切干大根と同じ要領で煮る。右下は購入店。地元の特産品や食材が豊富な、善光寺表参道「表参道まちの駅」。

↑長野のお菓子といえば、くだものゼリー「みすゞ飴」。小袋入りは、あっという間に空っぽに。次回は奮発してお徳用1kg入りになりそう。

↑みすゞ飴本舗の直営店。JR長野駅の駅ビルMIDORIの2階に入っている。

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