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興福寺


午後は興福寺を見学した。薬師寺、唐招提寺などとともに、「古都奈良の文化財」としてユネスコ世界遺産に登録されている。

近鉄奈良駅を出てにぎやかな商店街を抜け、おやつ休憩のあとお寺に向かったが、寄り道せずに駅からまっすぐ東へ進めば7、8分で到着する距離だ。

建造物ももちろんだが、国宝館に展示された仏像や工芸品がすばらしい。人気の乾漆八部衆立像(かんしつ・はちぶしゅう・りゅうぞう)、とりわけ阿修羅像に見入ってしまった。写真で見るより表情がずっと柔和に感じた。また、木造天燈鬼と龍燈鬼立像(もくぞう・てんとうき、りゅうとうき・りゅうぞう)を見つけた時は、「興福寺のお宝だったのか!」と、懐かしいやらびっくりやら。私の勉強不足には違いないけれど、日本史の教科書に親しんだのはずいぶん昔のことだからネと、見苦しい言い訳をごにょごにょ。

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興福寺

五重塔
 ↑五重塔

東金堂
↑東金堂(とうこんどう)。ご本尊の薬師如来像などが安置されている。

東金堂と五重塔
↑東金堂と五重塔

国宝館
↑国宝館。国宝や重要文化財が多数展示されている。周囲と違和感のない落ち着いた外観だが、鉄筋コンクリート造りの耐火構造の建物だ。

鹿

奈良を代表する風物といえば、広い奈良公園を自由に歩き回る鹿だろう。興福寺は、春日大社や東大寺とともに奈良公園の中にあり、境内で鹿が見られる。人馴れしているが野性動物で、国の天然記念物に定められている。昔々、春日大社が建立された時、鹿島神宮(茨城県)の神さまが鹿に乗ってやってきたと伝えられていることから、奈良公園の鹿は神さまの使いとして大切にされてきたそうだ。

鹿さんたちは、鹿せんべいをおねだりして観光客に愛嬌を振りまいているが、黒い粒々の落とし物も所かまわず振りまいているので、足元注意なのだ。靴底に気配を感じたら、あわてず騒がず、まず、砂地にこすりつけてこそげ落とし、そのあと芝生に移動してていねいにぬぐうべし。なお、移動の最中に新たな落とし物をゲットしないよう、進行方向に細心の注意を払うべし。

眠そうな鹿
↑暑い昼下がり。眠い・・・。

日陰争いで小突かれる鹿
↑日陰を狙うライバル出現。2、3回ツノで小突かれた末に、しぶしぶ場所を明け渡した。
鹿、場所を変えてうとうと。
↑お気に入りの場所を奪われても近所でまたうとうと。やっぱりこの壁の下が一番だよ。

頭をかく鹿
↑頭がかゆくても手なんてないから、後足でかくシカないのだ。

抹茶と甘味で一服

興福寺を見学する前に、お寺の近くの甘味処「京匠庵」(きょうしょうあん)でひと息入れた。抹茶専門店だけあって、点てたお茶はもちろん、パフェも抹茶の風味たっぷりだった。

濃茶
↑「濃茶」(こいちゃ)。一般的な抹茶に比べてかなり濃いが、ほのかな甘味が。抹茶本来の甘味だそうだ。アイスクリームとのセットメニューになっている。おとうさんが注文した。

抹茶づくしの特撰パフェ
 ↑抹茶づくしの「特撰パフェ」。てっぺんに乗っているのは、お店オリジナルの「抹茶鹿さんクッキー」。

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