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錦繍の西沢渓谷


2015年10月29日、西沢渓谷を歩いた。山梨県下有数の紅葉の名所で、土日ともなれば道路も山道も大渋滞するらしい。運よく平日に時間が取れたため、秋一色の渓谷をゆっくり楽しむことができた。前夜はいつも通り甲府に泊まった。

早朝6時20分、渓流沿いの山道に入った。不思議なことに、あたりの何もかもが山吹色に染まっていた。空を覆う厚い雲が、紅葉の光を散らすことなく閉じ込めていたからかもしれない。



 ↑二俣吊橋

 ↑大久保の滝

↑三重(さんじゅう)の滝

 ↑竜神の滝

↑竜神の滝



 ↑七ツ釜五段の滝

↑七ツ釜五段の滝

↑ほんの一瞬、鶏冠山(とさかやま)の雲が晴れた。





↑大きなサルノコシカケ(猿の腰掛け)

 ↑マムシグサ(蝮草)の赤い実

↑ムラサキシキブ(紫式部)の紫の実

年々、紅葉が淡くなってきた上、もっと悪いことに、色づく前に葉が穴だらけになって落ちてしまうことが多い、ぶどうの葉っぱは黄色く紅葉する前に茶色になって枯れてしまうと、タクシーの運転手さんが嘆いていた。そういえば、夏があまりに暑いと紅葉の前に葉が落ちると聞いたことがある。都内の公園の紅葉も去年はぱっとしなかった。

紅葉を見に西沢渓谷へ行くのは今回が初めてで、赤く燃えるようなカエデを特に楽しみにしていた。遠目には確かにきれいだが、近づいてよく見ると、虫食いのように穴がたくさん開いたものや、端が黒っぽく変色している葉っぱばかりだった。これが普通なのだろうか。

【行程】

お天気は曇りで、たまに晴れ間が出た。渓谷入り口の気温は、塩山駅に降り立った時とたいして変わりなかったが、渓谷最奥部の不動滝上の展望台はお昼近くでも空気が冷たかった。旧森林軌道を下っている間に風が出てきてこずえを揺らし、落葉を誘っていた。


時刻内容
05:29JR中央線甲府駅から高尾行き普通列車に乗車(始発)
05:49塩山駅到着。タクシー乗車。
06:20西沢渓谷入り口到着、渓谷歩き開始。
07:20二俣吊橋
07:50三重の滝
08:40竜神の滝
09:55七ツ釜五段の滝
10:30不動滝上の展望台。ご飯。
11:30下山開始
11:35大展望台
12:45子酉(ねとり)橋
13:15西沢渓谷入り口到着。渓谷歩き終了。

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