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ワイン貯蔵庫街


ドウロ川の上流域で収穫されたぶどうは、半ばワインとして醸造されたあと、列車やトラックで河口に近いガイアまで運ばれる。ガイアでは、ポルトガル語で「カーヴ」、英語で「ロッジ」と呼ばれる貯蔵庫で本格的な熟成が行われる。やがて製品となったワインは、川の対岸の都市ポルトでポルトワインとしての産地証明を受け、国内はもとより、世界各地に向けて出荷される。

ポルトワインがまさにポルトワインとなりつつある、ガイアの貯蔵庫街を散策した。長年の間に黒ずんだ壁から、明かり取りのすすけた小窓が路地を見下ろしていた。丘を巡り、川沿いの広い通りに抜けるまでの間、人の姿をまったく見かけなかった。街全体、まるで時間が止まってしまったようだ。住民は人ではなく、樽やびんの中で静かに熟成を待つワインだからかもしれない。

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ワイン貯蔵庫群
↑このあたりを中心に路地を歩いた。横長の赤屋根のほとんどが貯蔵庫だ。

ワイン貯蔵庫群の一角

ワイン貯蔵庫群の一角
↑有名な醸造所、オフリーの名前が見える。

ワイン貯蔵庫群の一角

ワイン貯蔵庫群の一角
↑登ってきた坂道を振り返ると、ポルトの旧市街が見えた。

醸造所テイラーズ
↑こちらも有名な醸造所、テイラーズ。ぶどう棚が涼しげな影を作っていた。

ワイン貯蔵庫群の一角

ワイン貯蔵庫群の一角

ワイン貯蔵庫群の一角

ワイン貯蔵庫群の一角

ワイン貯蔵庫群の一角

あるワイン貯蔵庫の扉

ワイン貯蔵庫の壁の「1837年」の文字
↑今から170年以上も前だから、ずいぶん古い貯蔵庫だ。「ポルトワイン」という名称が使われるようになったのはもっと古く、17世紀後半だそうだ。

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