ボリャン市場
ポルトの旧市街に大きな市場があるというので、地図を頼りに行ってみたものの、おしゃれなショウウインドウが続いているだけで、どこにもそれらしい場所が見当たらない。あきらめかけていたら、おとうさんがどこかの建物にすたすたと入って行った。突然何事だろうと思ってついていったら、大きく開いた入り口の中で立ち止まり、こんがり焼けた豚の丸焼きのポスターを見つめていた。薄暗い場所だが、向こうが妙に明るい。それもそのはず、青空の下に黒い屋根の並んだ、まさに探していた市場があった。おとうさんの食い意地が張っていたおかげで、偶然にも市場に行き着けたのだった。
ボリャン市場は南半分が大規模改修中で、北半分のお店しか営業していなかった。お肉屋さんがほとんどなかったのは、南半分に集中しているからかもしれない。ただ、お店の半数がお休みとはいえ、どんな食材でもそろうのではないだろうか。下の写真以外にも、いろいろな食べ物や日用品のお店がある。私たちが訪れたのは午前中で、主婦&主夫のお買い物の時間にはまだ早い。地元の人の姿はわずかで、カメラやビデオを手にした観光客が圧倒的に多かった。
「ポルト」もくじ
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↑市場の北口から見下ろす。市場は2階に分かれている。上の回廊では、主に野菜とくだものを売っている。 |
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↑くだもの屋さんに大きな松ぼっくりが(右・中央)。松の実を取り出して食べるのだろう。その下の薄茶色のものはホオズキ。食用になる品種があるんだね。所変われば品変わる。食べ物こそ、このことわざにいちばんぴったりかも。 |
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↑八百屋さん。野菜はじめ生鮮品はキロいくらの量り売りだ。 |
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↑とんがりキャベツだ |
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↑とんがりトマトもある。ニンジンもとんがり・・・当たり前か。 |
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↑鮮やかなピンク色の豆 |
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↑エイ。しっぽのトゲは処理済み。 |
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↑私にとってポルトガルのお魚といえばドウラーダ(中央)。白身&淡白でおいしいのに、たいていはレストランの魚料理の中で一番安い。 |
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↑左の大きな切り身はマグロかな。オレンジ色はサケ、右2本の白身はタラ。 |
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↑頭足類屋さん。ポルトガルのタコ料理は日本とはだいぶ違うらしい。 |
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↑青魚屋さん。ドコサヘキサエン酸満載。 |
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↑ニンニク屋さん |
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↑お肉屋さん。改築が迫っているらしく、足場が組まれていた。 |
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↑豆屋さん |
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↑玉子屋さん |
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↑チーズ屋さん |
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↑直径20cmほどの大きなチーズ。てっぺんを丸くくりぬいて、柔らかい中身を食べるタイプだろう。 |
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↑塩漬けのお店。オレンジ色はレンズ豆。緑と黒っぽいものはオリーブ。右端はカリフラワー+ニンジン+キュウリの、たぶんピクルス。 |
ボリャン市場の場所
東西はアレシャンドゥレ・ブラガ通りとサ・ダ・バンデイラ通り、南北はフォルモーサ通りとフェルナンデス・トマース通りに挟まれた区域が、そっくり市場になっている。
市場全体が、ひと続きの白っぽい建物にぐるりと囲まれている。私たちはフェルナンデス・トマース通りに面した北口から入ったが、市場南端のフォルモーサ通り側など、ほかにも入り口がいくつかあるようだ。
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