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ワインハウス


旅行前、ポルトのワインハウスのリストを作っておいたので、何軒か行ってみるつもりだったが、1軒目のお店がすっかり気に入ってしまい、2日後にまた同じお店へ出かけた。「ワイン・クァイ・バー」という名前のワインハウスだ。

ホテルのすぐ近くのドウロ川沿いのお店で、一段高い場所にあるので眺めがいい。マスターがお客さんの好みを聞き、どのワインがよさそうか選んでくれる。いきなりグラス1杯出てくるのではなく、少量のワインでまず味見する。気に入ればそのワインを注いでもらうし、口に合わなければ別のものをお願いできる。2日間で合計8種類いただいたが、別のにして、なんて言う必要はまったくなく、いつもぴったりのものを選んでくれた。

注いでもらったワインのことをマスターに尋ねると、産地やぶどうの品種など、流暢な英語でていねいに説明してくれた。お店でいただいたワインはすべてポルトガル北部地方産で、ポルトからそう遠くないドウロ川流域のものもあれば、もっと北の、スペインとの国境近くのものもあった。フランス産やイタリア産というふうに、産地といえば私は国単位でしか知らないが、日本ではあまり見かけないポルトガルワインの、それも、限られた地域のものを地元でいろいろ楽しむことができたのは、とてもいい経験だった。

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ワインハウス「ワイン・クァイ・バー」
↑店名の「クァイ」を日本語にすると「岸壁」。その名の通り、岸壁を思わせる高い石垣の上にある。写真・左から3軒目の、ワインレッドの日除けのあるお店だ。開店時間になると日除けの先にパラソルが開く。眺めのいいパラソル席は人気があり、すぐに満席になる。お店にたどり着く方法が少々複雑で、写真・画面左から石垣の上に上がり、角のレストランの端っこを石垣に沿って進む。

「ワイン・クァイ・バー」にて

「ワイン・クァイ・バー」にて

「ワイン・クァイ・バー」からの眺め

山地のチーズ
↑メニューに「山地のチーズ」とある。白い柔らかい部分はフランスパンにぬりぬりしてもおいしかった。

豚もも肉のハム「プレズント」
↑豚もも肉のハム「プレズント」。日本ではプロシュートと呼ばれている。ポルト南東80kmの内陸の町、ヴィゼウ産だそうだ。

イワシのオリーブオイル漬け
↑イワシのオリーブオイル漬け

ゴーダに近いチーズ
↑チーズ。限りなくゴーダに近い。側面に'Le Guillotin'(ギロチン)と烙印のあるこのチーズカッターが、またいい。

尋ねられるままに好みを伝えただけで、どのワインにするかはすっかりマスターにお任せだったが、マスターはお客さんの好みで判断し、値段のいいものだからといって特に勧めたりしなかった。お勘定の記録をたどると、グラス1杯2.35〜4.9ユーロ(331〜690円)で、8杯の平均は3.11ユーロ(438円)だった。

ワインハウス「ワイン・クァイ・バー」のホームページは、「リンク・アドレス集」をご覧いただきたい。

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