トップページちうとりある

Photoshop 7.0 ちうとりある

ガラスのバーに文字を彫る


ガラスのバーを作って、表面に文字を彫りましょう。テキストにいろいろな効果を適用するとき確認しやすいよう、次の作例のように大きく作って、あとで縮小します。

文字を彫ったガラスのバー

おおまかな手順は次の通りです。

  1. 大きなガラスのバーを作る(本文1.)
  2. 文字を彫る(同2.〜5.)
  3. 全体を縮小する(同6.)
  4. 影を作る(同7.)
Photoshop 7.0基本操作

1. 大きなガラスのバーを作る

これから作るバーは、「ガラスのバー」の応用です。レイヤー名や手順など、多くの点で同“ちうとりある”と共通しています。ここでは異なる個所のみ記述しているため、詳しくは同“ちうとりある”をご覧ください。

【色以外で「ガラスのバー」と異なる個所】

変更個所設定値など
新規ファイル幅400×高さ200で作成します。
角丸長方形シェイプの[角丸の半径]40 px
バーの縁メニューバー[編集]→[境界線を描く]の[幅]を3 px、ぼかし(ガウス)フィルタの[半径]を3.4 pixelで適用します。
バーの下半分を明るくするためのぼかしメニューバー[選択範囲]→[境界をぼかす]の[半径]を20 pixelで適用します。
光沢を下方に移動する量↓キーを2回押します(つまり、光沢を下方向に2ピクセル分移動)
影のレイヤーバーの制作過程では作りません。文字を彫ったあとに作ります。

【使用する色】

  • シェイプ(バーの基本形):#f7941d(色見本パレット[イエローオレンジ(純色)])
  • べベルとエンボス/シャドウ:#ffc000
  • グラデーションオーバーレイ/グラデーションの左端:#e59c00
  • バーの縁:#805119
  • バーの下半分を明るくするための色:#f7941d([シェイプ1]と同じ色)

こんなバーができました。べっこうあめカラーです。これからこのバーに文字を彫ります。

大きなガラスのバー

2. テキストを書く

1) レイヤーパレットの一番上に、新規レイヤーを作成します。

2) 横書きテキストツールを選びます。オプションバーのパレットボタンを押して文字パレットを開き、次のように書式を設定したら、glass buttonというテキストを入力します。

  • フォントファミリー:Impact(ゴシック体の太めのフォント)
  • フォントサイズ:48 pt
  • 書体:太字
  • カラー:#e5b627(オレンジ色)
文字パレット

テキストを入力したバー

テキストを入力すると、レイヤー名は[glass button]に変わります。

3) 移動ツールでテキストの位置を修正します。

4) メニューバー[レイヤー]→[ラスタライズ]→[テキスト]を実行し、[glass button]をラスタライズします。この結果、[glass button]はテキストレイヤーから一般のレイヤーに変換され、フィルタの適用などの編集が可能になります。

5) [glass button]をコピーして[glass buttonのコピー]を作成します。[glass buttonのコピー]を[シェイプ1のコピー]<注1>のすぐ上に移動したあと、目のアイコンを押して非表示にします。今後、[glass buttonのコピー]は、選択範囲を表示するためにのみ使用します。ずっと非表示のままです。

<注1> バーの基本形のレイヤーをコピーしたもの。非表示になっています。詳しくは、「ガラスのバー」の「3. 基本の形を描く・6)」をご覧ください。

3. テキストをすりガラスぽくする

次のセクション4.でテキストを凹ませます。凹んでできる「底」の部分を、今のうちにすりガラスぽく加工しておきます。

1) [glass button]を選択します。

2) メニューバー[フィルタ]→[ノイズ]→[ノイズを加える]を選び、次のように設定します。

  • 量:7%
  • 分布方法:均等に分布
  • グレースケールノイズ:チェックを入れる

3) Ctrlキーを押しながら[glass buttonのコピー]をクリックして、選択範囲を表示します。

4) メニューバー[フィルタ]→[ぼかし]→[ぼかし(ガウス)]を選び、 [半径]を0.8pxに設定し適用します。

5) Ctrl+dを押して選択を解除します。

ノイズとぼかしのフィルタを適用

4. 文字を彫る

1) レイヤースタイル[シャドウ(内側)]を次の値で適用して、文字が彫り込まれた効果を得ます(デフォルトと異なる個所のみ記述。画像参照)。

  • カラー:#966500(茶色)
  • 不透明度:60
  • 角度:90
  • 距離:3
レイヤースタイル[シャドウ(内側)]

2) [glass button]の不透明度を65%に変更します。

レイヤースタイルを加え不透明度を下げたテキスト

5. 文字の下に光沢を加える

文字の下にわずかに光沢を加えて、より3Dぽくしましょう。

1) 新規レイヤーを作成します。

2) Ctrlキーを押しながら[glass buttonのコピー]をクリックして、選択範囲を表示します。

3) 描画色を#ffffff(白)に設定したら、Alt+Backspaceを押して選択範囲を塗りつぶします。

4) Ctrl+dを押して選択を解除します。

5) メニューバー[フィルタ]→[ぼかし]→[ぼかし(ガウス)]を選び、[半径]を2.0pixelに設定し適用します。

6) 移動ツールを選んだら、↓キーを2回押します(つまり、光沢を下方向に2ピクセル分移動します)。

光沢を少し下げる

7) 再びCtrlキーを押しながら[glass buttonのコピー]をクリックして選択範囲を表示したら、Deleteキーを押して選択内容を消去します。

8) Ctrl+dを押して選択を解除します。

文字の彫り込みが終わりました。今、画像はこんなふうになっています。

光沢を少し下げる

6. 全体を縮小する

バーと文字を縮小しましょう。

1) [シェイプ1](バーの基本形のレイヤー)を選択します。

2) 次のレイヤー以外のすべてのレイヤーをリンクします。

  • [背景]
  • [シェイプ1のコピー](非表示になっています)
  • [glass buttonのコピー](非表示になっています)
  • 背景模様のレイヤー(あれば)

3) メニューバー[編集]→[拡大・縮小]を選びます。オプションバーの[縦横比を固定]ボタンを押して、適当な大きさに縮小します。Enterキーを押すと、縮小が確定します。

4) 各レイヤーのリンクアイコンを押して、リンクを解除します。

バーと文字を縮小
(カンバスサイズを小さくしてあります。)

7. 影を作る

次の2つの点を除き、「ガラスのバー」の影の作り方と同じです。詳しくは、同“ちうとりある”の「8. 影を作る」をご覧ください。

  • [シェイプ1のコピー]ではなく、[シェイプ1]を使って選択範囲を表示します。
  • 影の色は#e5b627です。

影がついたら、できあがり。

文字を彫ったガラスのバー

レイヤーパレットは最終的に次のようになりました。

最終的なレイヤーパレット

最終更新:2007年7月2日

トップページちうとりある