Photoshop CS4基本操作
レイヤーパネル 最終更新:2013年3月22日
レイヤーパネルはチャンネルパネル、パスパネルとともに1つのパネルグループとなって、Photoshopの画面の右下に表示されます(デフォルトの状態)。レイヤー操作のための多彩な機能が備わっています。 次の画像はレイヤーパネルの例です(左)。右下の絵のレイヤー構成を表示しています。
新規レイヤーは、現在選択されているレイヤーのすぐ上に作成されます。 レイヤーパネルのボタンで作成する レイヤーパネル下部にある、[新規レイヤーを作成]ボタンを押します(右の画像・青い四角)。 レイヤーパネルメニューから作成する
アプリケーションメニューから作成する
レイヤーパネル上のレイヤー名(画像・黄色い四角)をダブルクリックすると、レイヤー名が編集できる状態になります。Enterキーを押すと、変更が確定します。
すべてのレイヤーを選択する場合を除き、レイヤーの選択はレイヤーパネルで行います。 レイヤーを1つ選択する 目的のレイヤーをクリックします。 隣合うレイヤーを複数個選択する まず、端のレイヤーを選択します。続いて、Shiftキーを押しながら隣接するレイヤーをクリックします。 離ればなれのレイヤーを複数個選択する まず、レイヤーを1つ選択します。続いて、Ctrlキーを押しながら他のレイヤーをクリックします。 すべてのレイヤーを選択する アプリケーションメニュー[選択範囲]→[すべてのレイヤー]を選びます。背景レイヤーもいっしょに選択したい場合は、あらかじめ背景レイヤーを通常のレイヤーに変換しておく必要があります。
コピーレイヤーは、コピー元のレイヤーのすぐ上に作成されます。レイヤーのコピー方法を2つ挙げます。 レイヤーパネルのボタンでコピーする コピー元のレイヤーを、レイヤーパネル下部にある[新規レイヤーを作成]ボタンにドラッグします(右の画像・青い四角)。レイヤーがコピーされると、「<LAYER>のコピー」という名前のレイヤーができます。<LAYER>にはコピー元のレイヤーの名前が入ります。 レイヤーメニューからコピーする
レイヤーの削除方法を2つ挙げます。 レイヤーパネルのボタンで削除する ごみ箱印の削除ボタンに、削除したいレイヤーをドラッグします(右の画像・青い四角)。削除について確認のメッセージは表示されません。 レイヤーメニューで削除する レイヤーパネル上の、削除したいレイヤーをマウス右ボタンでクリックし、レイヤーメニューから[レイヤーを削除]を選びます。 削除してもいいかどうか、確認のメッセージが表示されます。
レイヤーパネルの各レイヤーの左端には、目のアイコンがあります。目のアイコンを押すと、そのレイヤーの表示・非表示が切り替わります。非表示のレイヤーは隠された状態になります。 次の例は、黄色の円が描かれた[レイヤー2]の目のアイコンを押して、非表示にした様子です。
レイヤーをリンクすると、リンクが解除されるまで、レイヤー同士の結び付きが維持されます。リンクはレイヤー同士を関連づける操作であるため、2つ以上のレイヤーが対象になります。 【レイヤーをリンクする】 リンクしたいレイヤーを選択したら、下記のいずれかの方法でリンクします。リンクされたレイヤーにはリンクアイコンが表示されます(画像・ピンクの四角)。 レイヤーパネルのボタンでリンクする レイヤーパネル下部にある、[レイヤーをリンク]ボタンを押します(画像・青い四角)。 アプリケーションメニューでリンクする メニュー[レイヤー]→[レイヤーをリンク]を選びます。 【リンクを一時的に無効にする】 Shiftキーを押しながら、レイヤーのリンクアイコンをクリックします。リンクアイコンに、のように赤い×印がつき、リンクが無効になります。もう一度、Shiftキーを押しながら赤い×印のついたリンクアイコンをクリックすると、リンクが復活します。 リンクが有効な他のレイヤーに対して移動や変形などの操作を行っても、リンク無効のレイヤーは影響を受けません。 【リンクを解除する】 リンクを1つだけ解除する リンクを解除したいレイヤーを選択し、レイヤーパネル下部にある、[レイヤーをリンク]ボタンを押します。 リンクをすべて解除する
デジタル写真などは、ピクセルで構成される「ビットマップ画像」です(「ラスター画像」とも呼ばれます)。一方、テキストやシェイプは、直線や曲線で構成される「ベクトル画像」です。ピクセルを編集するビットマップ画像と異なり、ベクトル画像にはペイントツールやフィルタが使えないなどの制約があります。ベクトル画像のレイヤーは、「ラスタライズ」という操作を行うことで、ビットマップ画像に変換されます。 ただ、ラスタライズされたレイヤーはベクトル画像ではなくなるため、フォントを変えたり(テキスト)、パスを編集したり(シェイプ)といった操作ができなくなります。 ベクトル画像をラスタライズするには、レイヤーパネル上のテキストレイヤー、またはシェイプレイヤーの上でマウス右ボタンをクリックしてレイヤーメニューを開き、次のアイテムを選択します。
レイヤーのピクセルを、その下のレイヤーのピクセルとどのように合成(ブレンド)するかを指定するのが、「描画モード」です。デフォルトは[通常]です。
レイヤーの不透明度のデフォルトは100%で、完全に不透明な状態、つまり、べた塗りの状態です。この値が下がるに従ってレイヤーの透明度が増します。 不透明度を変更するには、レイヤーパネルの不透明度テキストボックス右隣にある三角ボタン(画像・黄色の四角)を押し、表示されたスライダーを動かします。もしくは、同テキストボックスに直接値を入力します(単位は%)。いずれの場合もEnterキーを押すか、テキストボックス以外の場所をクリックすると、変更が確定します。
背景レイヤーに対して、変形、描画モードや不透明度の変更、レイヤーの順序の変更といった操作ができません。こうした操作を行う場合は、まず、通常のレイヤーに変換する必要があります。 レイヤーパネル上の背景レイヤーの右端に、カギのアイコンがあります(画像・ピンクの円)。これをドラッグして、パネル下部のごみ箱印の削除ボタン(同・青い円)にドロップすると、背景レイヤーが通常のレイヤーに変換されます。 |