![]() シェイプから重複部分を削除する コマンド「前面シェイプを削除」は、部分的に重なり合う2つのシェイプがある時、下のシェイプの重複部分を削除します。中マドのあるシェイプを作るコマンド同様に、オリジナルのシェイプを作るのに便利です。これから、「前面シェイプを削除」コマンドを使って三日月のシェイプを作ります。
おおまかな手順は次の通りです。
次の設定で新規に画像を開きます。
1) レイヤーパネル下部にある[新規レイヤーを作成]ボタン 2) 描画色を#ffff00(RGBイエロー)に設定します。 3) ツールボックスに表示されているシェイプツールのアイコンを長めに押し、メニューから楕円形ツール オプションバーのツールモードを[シェイプ]にします。 Shiftキーを押しながらドキュメントの左上寄りからドラッグして、まん丸のシェイプを描きます。Shiftキーを押すことで、楕円ではなく真円を描くことができます。 4) シェイプができると属性パネルが開きます(下記「メモ − 属性パネルの開閉」参照)。W(幅)とH(高さ)をどちらも230pxと入力したら(次の画像・ピンクの丸)、Enterキーを押して設定を確定します。 大きさを指定した結果、シェイプは次のようになりました。黄色い満月です。 シェイプがドキュメントからはみ出していたら、移動ツール
三日月の影の部分を作ります。のちほど、この影を削除用のシェイプとして利用します。 1) 新規レイヤーを作成し、レイヤー名を'shadow'に変更します。 2) 描画色を#00ffff(RGBシアン)に変更します。 3) 楕円形ツールを選び、Shiftキーを押しながら満月の少し右に真円を描きます。 4) 属性パネルのW(幅)とH(高さ)を、満月より少し大きい239pxに設定します(次の画像・ピンクの丸)。 [shadow]がドキュメントの外にはみ出すかもしれません。次のセクションで位置を修正します。
シェイプの位置を調整した上で、重なった部分を削除しましょう。最後にパスを整えて、三日月のシェイプを完成させます。 1) 移動ツールを選び、黄色い部分が好みの太さの三日月になるように、[shadow]の位置を調整します。ドキュメント外にはみ出していたら、ドキュメントの中に収めます。 2) Shiftキーを押しながらレイヤーパネルの[moon]をクリックして、[shadow]と[moon]を2つとも選択します。 オプションバーの[垂直方向中央揃え]アイコンを押して、[moon]と[shadow]の横の中心軸をそろえます。 三日月の形が整いました。 3) [moon]と[shadow]を選択したまま、アプリケーションメニュー[レイヤー]→[シェイプを結合]→[前面シェイプを削除]を実行します。[シェイプを結合]は同じメニューの中に2つありますが、今、実行するのは上の方のコマンドです。 この結果、上方のレイヤーの色(この場合、水色)の三日月が残ります。レイヤーパネルをのぞくと、レイヤー名も上方のレイヤーである[shadow]に変わっていますが、色といっしょにのちほど変更します。 4) 楕円形ツールなどのシェイプツールを選びます。すると、[moon]と[shadow]の両方のパスが現れます。 不要なパスを整理して、三日月のパスだけ残しましょう。オプションバーの[パスの操作]アイコンを押し(次の画像・ピンクの丸)、メニューから[シェイプコンポーネントを結合]を実行します。 三日月のパスだけになりました。 5) 先ほど保留にした色とレイヤー名を修正します。オプションバーの[塗り]をクリックし、#ffff00(RGBイエロー)に変更します。 レイヤーパネルの[shadow]のレイヤー名を'crescent'(三日月)に変更します。できあがり。 最終更新:2015年7月7日 ![]() |