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Photoshop ちうとりある

点線・破線を描く
Photoshop CC Mac版




↑点線(上)と破線


このチュートリアルでは、点線も破線もまったく同じ手順で描きます。異なる点はブラシの設定だけです。全体として点線の描き方を中心に話を進め、ブラシ設定のセクションで、囲みを設けて破線の設定について述べます。

おおまかな手順は次の通りです。

1) パスを作る
2) ブラシを設定する
3) パスを利用してブラシで点線を描く


1. 新規に画像を開く

次の設定で新規に画像を開きます。

  • 幅:480 pixel
  • 高さ:160 pixel
  • 解像度:72 pixel/inch
  • カラーモード:RGBカラー
  • カンバスカラー:白
2. パスを作る

てんてんの道筋となるパスを作ります。

ツールボックスからペンツールを選びます。ドキュメントの左端近く・真ん中あたりをクリックして、アンカーポイントを1つ作ります。

次に、Shiftキーを押しながら、ドキュメントの右端近く・真ん中あたりをクリックします。このようにShiftキーをいっしょに押すことで、水平なパスを作ることができます。

3. ブラシを設定する

1) 鉛筆ツールを選びます。

2) 初期設定のライブラリを読み込みます。

3) オプションバーのパネルボタン(次の画像・ピンクの円)をクリックして、ブラシパネルを開きます。

ブラシパネル左端のブラシオプションから[ブラシ先端のシェイプ]を選び、次のように設定します。

  • ブラシの一覧から[半径30]を選びます(次の画像・ピンクの四角)。
  • 直径:5px(同・青い四角)
  • [間隔]にチェックを入れ、右の欄に315%と入力します(同・緑の四角)。

【破線の設定】

破線を描く場合、ブラシの設定が異なります。鉛筆ツールを選んだら、次の順で設定します。ツールの選び方、メニューやパネルの開き方は、上記1)から3)を参照してください。

1. ブラシライブラリのメニューを開き、[四角形のブラシ]を読み込みます。

2. ブラシパネルを開き、[ブラシ先端のシェイプ]を次のように設定します。

  • ブラシ一覧から[Hard Square 24 pixels]を選びます(次の画像・ピンクの四角)。
  • 直径:5px(同・青い四角)
  • 真円率:30%(同・オレンジ色の四角)
  • [間隔]にチェックを入れ、右の欄に450%と入力します(同・緑の四角)。


4. パスに沿ってブラシで点線を描く

1) レイヤーパネルを開きます。パネル下部にある[新規レイヤーを作成]ボタンをクリックします。レイヤー[レイヤー1]ができます。

2) dキーを押して、カラー選択ボックスの描画色をデフォルトの#000000(黒)にします。

3) パスパネルを開きます。「作業用パス」が選択されていることを確認したら、パネル下部の[ブラシでパスの境界線を描く]ボタンをクリックします。パスに沿って点線が描かれます。

4) パスパネルの余白をクリックしてパスを解除し、てんてんの間隔など点線のでき具合をチェックします。

冒頭の点線のできあがり。

直線以外のパスで破線を描く

ブラシパネルの設定を1つ追加するだけで、直線以外のパスでも点線や破線を描くことができます。ブラシパネルの[ブラシ先端のシェイプ]を設定したら、同パネルの[シェイプ]を開きます。[角度のジッター]の[コントロール]を[進行方向]に変更した上で(次の画像・ピンクの囲み)、[ブラシでパスの境界線を描く]を実行します。

【円ブラシ以外のブラシの問題点】

上述の作例のように、まんまるの円ブラシで点線を描く時は問題になりませんが、横長の棒など円ではないブラシを使って、小さいパスに破線を描こうとすると、カーブの部分で1つ1つの線が崩れてしまいます。このトラブルを回避する方法として、幅2000pxほどの大きなドキュメントに大きなパスを作って破線を描き、必要なサイズに縮小します。ただ、残念ながら、このやり方では画質が落ちます。正しい解決策が見つかったら、この「ちうとりある」でご報告しようと思います。

次の画像は、幅、高さともに2000pxのドキュメントに描いた破線の足跡を、25%に縮小した例です。

最終更新:2015年7月8日

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