トップページちうとりある

Photoshop 7.0 ちうとりある

傾いた写真をまっすぐにする


下の写真は、ユネスコ世界遺産の街クスコの一角を写したものですが、こんなに傾いてしまって、インカ時代の石壁も台無しです。ものさしツールと角度入力コマンドで、傾いた写真をまっすぐにしましょう。

傾いた写真
[弁解]本当はまっすぐに撮れたのですが、作例に使うために右下がりになるように傾けたんですよう。

おおまかな手順は次の通りです。

  1. 画像を開いて一般レイヤーに変更する
  2. ものさしツールでガイドを引く
  3. 角度入力コマンドを実行する
Photoshop 7.0基本操作

1. 画像を開いて一般レイヤーに変更する

画像を開くと、[背景]レイヤーになります。次の手順で一般のレイヤーに変更します。

  1. メニューバー[レイヤー]→[新規]→[背景からレイヤーへ]を選びます。
  2. [新規レイヤー]ダイアログボックスが開きますが、何も手をつけずに[OK]ボタンを押します。

この結果、[背景]レイヤーは[レイヤー0]になります。

GIF形式の画像の場合は、まず、メニューバー[イメージ]→[モード]→[RGBカラー]を実行してRBGモードに変換してから、一般のレイヤーに変更します。

2. ものさしツールでガイドを引く

ものさしツールを選びます。

ものさしツール

写真の真ん中あたりに垂直な線を探します。風景写真なら電柱、街灯、家やビルの角、人物写真ならズボンの折り目などが利用できます。いい線が見つかったら、ものさしツールで始点をクリックし、線に沿ってガイドを引きます。

ガイド

上の図にはピンク色の円が2つあります。これはガイドの始点と終点を表しています。上と下のどちらが始点でも構いません。引きやすい方を選んでください。

3. 角度入力コマンドを実行する

メニューバー[イメージ]→[カンバスの回転]→[角度入力]を選びます。入力といっても、自分で角度を計算する必要はありません。先ほど引いたガイドをもとに、Photoshopが角度と方向を割り出して、ダイアログボックスに表示してくれます。この例では2.95度の「(反時計回り)」になりました。このまま[OK]ボタンを押します。

角度入力ダイアログボックス

指定の角度で写真が傾いて、まっすぐになりました。

指定の角度で傾斜

長方形に切り出した例

次は、めいっぱいの大きさの長方形で切り出したあと、透明な余白を取り除いた写真です。切り出しを行ったため、オリジナルよりもひと回り小さくなりました。

透明な余白を取り除いた写真

最終更新:2007年7月3日

トップページちうとりある