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旅の小ワザ


「サンフランシスコ」もくじ

水筒

↑液漏れしないキャップがウリの、ナルゲンの水筒。口が広く洗いやすい。

旅先では歩いてばかりいるので喉が乾く。携帯に便利な500mlのペットボトルの水は必需品で、夏場だと多い日には2、3本が空になる。2人ならもちろん倍になる。こんな大量のごみを出すことに、旅行のたびに後ろめたく感じていた。

サンフランシスコ旅行の少し前、同市の市議会がごみ減量のために、市有地や市主催のイベント会場などでは、小型ペットボトル入りの水は販売しないと決めたことを知った。飲食店も協力して、ペットボトル入りの水は有料だが、水道水(浄水器でろ過済み)なら無料というお店もあるそうだ。水筒を持ち歩く人も増えているらしい。

水筒!どうして今まで気づかなかったのだろう。さっそく、手頃なサイズの500ccボトルを購入し(上の写真)、サンフランシスコに持って行った。

現地では1ガロン(3.78リットル)のペットボトルを調達し、朝はもちろん、ホテルに戻るたびに水筒に水を詰めて出かけた。滞在中、この巨大なペットボトルが2本空になったが、帰り支度の時まで大事にとっておいた。その理由は後ほど。

 ↑1ガロンのペットボトル、$1.99(244円)。どぉおん。ペーパーカップがいぢけて見える。

ところで、事前情報は確かだった。市街地、公園を問わず、水筒を持ち歩く人を何人も見かけた。また、あるレストランでは、メニューには「ボトル入りの水 $2.5」とあっても、ホール係さんが水と氷の入ったコップを客席のテーブルに置くところを目撃したので、水道水を注文するお客さんもいるのだろう。短い滞在だったが、ごみに対するサンフランシスコの危機感が伝わってきた。


ワレモノ荷造りhowto

スーパーマーケットでカリフォルニアのクラフトビール「シエラネバダ」を発見し、今、アメリカで人気というインテリアショップ「クレイト&バレル」で、大きめのビアグラスを購入した。これまで何度か、ワインやビールをスーツケースに入れて日本に持ち帰っているが、グラスは初めてだった。基本的にビンとまったく同じで、今回も無傷のまま我が家に到着し、クラフトビールを楽しませてくれている。

旅行に出かける時は、こうしたワレモノを荷造りすることもあろうかと、2つ、3つ、お道具を連れて行っている。ハサミと養生テープと、防水シート代わりのごみ袋だ。養生テープ(マスキングテープとも)はちょっと固定したい時に便利で、接着面にノリ残りしないので、旅行に限らず、日ごろ何かと重宝している。スーツケースは多少重くても頑丈な方がいいと思い、開閉部分が金属フレームのものを使っている。

現地調達するお道具もある。上述のガロンサイズのような大きめのペットボトルが空になったら、捨てずに帰り支度の時までとっておき、梱包資材として活用している。

それでは、見てくれはともかく、ペットボトルの丈夫さを利用したお手軽&安上がりな梱包術をご覧いただこう。

1. 役者がそろった次の写真。主役は、帰国後、たちまち空きビンと化したクラフトビール「シエラネバダ」のビン(後列中央)。これをがっちり守るためのお道具は、ビンの右から時計回りに次の通り。

  • 空のペットボトル(写真は未開封。ご勘弁を)。大きさの目安は、355ml(高さ20cm、直径7cm程度)のビンで2Lボトル。細身のビンなら1.5Lボトルでもいけるかも。
  • ごみ袋。もちろん新品ね。
  • 養生テープ
  • ハサミ
  • フェイスタオルやTシャツなど柔らかい衣類

2. 衣類でビンをすっぽりくるむ。ビンの端が飛び出るようなら衣類を追加する。


3. ビンの底部分を包み、養生テープで止める。


4. ペットボトルの肩から3cmほど下にハサミを入れて横方向にぐるりと切り、てっぺんとその下の筒とに分ける。


5. ビンの底を下にしてペットボトルの筒に入れる(写真・左)。隙間が多ければ、ハンカチなどを詰めてできるだけビンが遊ばないようにする。

切り離したてっぺんをかぶせ、筒の端をてっぺんの内側にぐりぐりと押し込む(同・右)。切り口で手を傷つけないように注意しませう。


6. 数か所、養生テープでてっぺんと筒をつなぎ止める(写真・左)。最後に、万が一、中身の液体がこぼれても被害が小さくて済むよう、ごみ袋に入れてぐるぐる巻きにする(写真・右)。できあがり。


このあと、ごみ袋巻きの上からさらに衣類でぐるぐる巻きにして、スーツケースの隅っこ(金属フレームが入っている)に詰めている。どんな荷造りでも、中身が壊れないようにするためにはきっちり詰めるのがいいと思うので、空っぽのペットボトルでスーツケースの隙間を埋めることもある。

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