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北部の2宮殿 テオティワカンの北部、月の広場の南西角に、「ジャガーの宮殿」、「ケツァルパパロトルの宮殿」と呼ばれる建物がある。
北西の入り口から遺跡公園に入ると、まず最初にジャガーの宮殿を見学することになる。この宮殿の壁画は保存状態が良く、ホラガイを吹いているジャガー、オウム、雨の神「トラロック」の象徴といわれる丸い輪の紋様などが、色鮮やかに残っている。 マヤやインカでも、ジャガーは力の象徴として神聖視されていた。距離を超えた文化のつながりが感じられ、興味深い。
ジャガーの宮殿と隣り合って、ケツァルパパロトルの宮殿がある(左の写真)。「ケツァルパパロトル」とは、アステカの公用語であるナワトル語で、「羽毛ある蝶」を意味する。どんな神様なのか、資料が見当たらないのでわからないが、雨の神トラロックと同じように、アステカよりもずっと古い時代から崇拝されていた神々の一人なのだろう。 中庭に面した石柱の各面には、鳥の顔をしたケツァルパパロトルのみごとな浮き彫りがある。金属の道具は、テオティワカンから発見されていない。硬い火山性の石で彫ったと考えられている。 月のピラミッドのすぐ隣にあることなどから、ケツァルパパロトルの宮殿は、月のピラミッドで祭事を行う神官の住まいだったといわれている。 中庭に立って見上げると、屋根の上に石板が並んでいた。何かの飾りだろうか。屋根の下の壁面と、建物の内側の壁には、渦巻きなどの幾何学模様や点が、赤や白の顔料で描かれている。
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