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夜叉神峠

朝の森


空が白み、あたりがぼんやり明るくなった午前5時50分、峠を目指して登山を開始した。下枝がきれいに切り払われた針葉樹の林を、山道がジグザグに続く。しばらく登り続けると、広葉樹の森に変わった。すらりとした針葉樹と違って、節立った細い幹がくねくねと踊っている。それまで山の陰にあった朝日が顔を出すと、森はどこもかしこも金色に輝き始めた。10分に満たない朝の祝祭だった。

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