夜叉神峠
乱れた呼吸を整え整え、写真も撮りながらゆっくり登り、1時間10分かかって峠に着いた。標高は登山道の入り口で1,380m、峠では1,770mある。どこかに「ファミリー・ハイキングに最適」なんて書いてあったけれど、体質的に空気の薄い高地に弱いこともあって、結構厳しかった。ただ、道幅は広く、踏み固められているし、木の根や石ころといった足元を取られやすいものも少なくて、歩きやすい。
半日ほどの登山とはいえ、食糧とトイレの心配は必ずついて回る。登山開始が夜明け前後になるため、甲府を発つ前にコンビニでおにぎりを調達しておいた。登山道入り口にお店があるが、私たちが到着した時にはまだ閉まっていた。洗面所は登山道入り口と峠にある。峠には、環境への負荷の少ないバイオトイレが設置されている(有料。1回100円)。山の上なのにトイレに不自由しなくて済むのは、とてもありがたい。
「夜叉神峠」もくじ
峠
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夜叉神峠の標識 |
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峠の標識の、向かって右の柱にこんな板が打ちつけられていた。夜叉神さまのおうちの表札でも遜色ないくらい、達筆だ。 |
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夜叉神峠小屋。日が昇っても朝の空気は冷たいままだったが、小屋の裏手の煙突から白い煙が立ち昇っているのを見て、ほのぼのと暖かい気分になった。 |
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公衆電話の廃屋に、このシール。iPhone 4S(au)のアンテナは引っ込んだままだった。 |
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「南アルプス林道」方面からこの峠まで登ってきた。右手方向は薬師岳、観音岳、地蔵岳の鳳凰三山(ほうおうさんざん)をたどる縦走コースだ。 |
峠の草木
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針葉樹の若木を、霧粒のような朝つゆが覆っている。 |
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若い針葉樹。厳しい冬が始まろうとしているが、立派に越冬するだろう。 |
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