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夜叉神峠

高谷山


夜叉神峠から、南隣の高谷山(たかたにやま)に足を運んだ。峠から眺める高谷山は、少し尖り気味のおむすびのような、きれいな三角形をしている。標高は1,842mで、夜叉神峠より少し高い。

登りのあと下りがしばらく続いたので、本当に正しい道を進んでいるのかちょっと心配になった。夜叉神峠の登山道と違って背丈の低いクマザサが迫り、ただでさえ細い道をますます狭めていた。やがて山道は急な登りに変わった。木の根が地面に浮き出て、不規則な階段のようだ。ストックを頼りに、やっとの思いで山頂にたどり着いた。ずいぶん長い間歩き続けた気がしたが、実際には30分足らずだった。

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白峰三山

夜叉神峠から高谷山に向かって少し歩くと、西側の眺望が開けた場所に出る。そこから間ノ岳と北岳がよく見える。

時刻は午前7時45分。それまで美しい姿を見せていた高山に雲がかかり始めた。白峰三山南端の農鳥岳は雲と木の枝に遮られて、この場所からはほとんど見えなかった。

間ノ岳

北岳

間ノ岳と北岳

高谷山

夜叉神峠から高谷山へ向かう山道

高谷山の頂。右手に進むと秘湯の桃ノ木温泉だ。

樹木の間に間ノ岳と北岳が見えた。写真は北岳。




緑ががんばっているが、季節には逆らえないことを奥のシラカバが告げている。

高谷山の頂から下山の方向を眺める。

午前9時少し前、夜叉神峠登山道入り口を目指し、高谷山からの下山を開始した。間もなく右手に甲府盆地が見えた。写真の横方向に伸びる筋は、盆地を南北に流れる釜無川(かまなしがわ)だ。

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