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ボンネビル・ソルトフラッツ


国立公園での観光が終わったあと、ソルトレイクシティ国際空港そばのホテルに滞在し、ボンネビル・ソルトフラッツへの日帰り観光に参加した。お客は私たち2人だけという、ほとんどプライベートのツアーだった。

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グレートソルト湖

途中、ソルトレイクシティの名前の由来にもなったグレートソルト湖に立ち寄った。

海水の塩の濃度は3.5%だが、グレートソルト湖では濃い所では25%にもなるそうだ。これは、グレートソルト湖に流れ込む川はあっても出て行く川がなく、水は蒸発によってのみ失われ、あとに塩分が残されるためだそうだ。

湖岸に立って遠くを眺めた時、「琵琶湖よりも広そうだなぁ」くらいにしか感じなかったけれど、あとで琵琶湖の面積の約7倍もあると知ってびっくりした。アメリカ広し、侮るべからず。ただ、グレートソルト湖は水深がとても浅く、深い所でも10mで、平均すると4mほどだという(琵琶湖の最深部は104mもあるんだって←なんとなく勝った気でいる)。

↑アンテロープ島を望む。グレートソルト湖に10ある島のうち、最も大きい島だ。

↑グレートソルト湖の高濃度の塩水に唯一生息する動物、甲殻類のアルテミア。ビジターセンターの水槽を写す。乾燥させた卵を塩水に戻すと1日で孵化する珍しさから、アメリカでも日本でもアルテミアの飼育セットが売られている。

ボンネビル・ソルトフラッツ

「ボリビアのウユニ塩湖と比べてアクセスがよく、高山病の心配もありません」。JTBルックアメリカンツアーのサイトでこんなコロシ文句を見つけて、しめた!とばかり、ボンネビル・ソルトフラッツの日帰り観光を予約した。

「ソルトフラッツ」(salt flats)は「塩類平原」とか「塩原」と訳される。塩湖の水が干上がり、あとに塩やミネラルが残されてできた地形で、ボンネビル・ソルトフラッツはアメリカ最大の塩原だそうだ。でこぼこがなく真っ平らなことから、モータースポーツの格好の会場になっている。私たちが訪れたちょうど前の日には、ロケット自動車などがスピードを競う「ワールド・オブ・スピード」が開催された。


↑ボンネビル・ソルトフラッツ目指して西へ、西へ。道路の左右に草海原が茫々と広がる。車の後部座席から写す。

↑グレートソルト湖を出発して45分。草原が白っぽくなってきた。

↑ボンネビル・ソルトフラッツに立つ。雨水が生乾きの時に自動車やら何やらが走り回ったそうで、土混じりでばっちくなっている。雪が融け始めた時の東京の道路脇にそっくりだ。

↑かき回されて固まった地面(塩面かな)に近づいて写す。つんつんしてみる。岩みたいにカチカチだ。ばっちくなさそうな所に指先をこすりつけ、ぺろりとなめてみる。おお、しょっぱい。


↑ロケット自動車を目撃。文字通りロケットエンジン搭載で、最高時速は1,000kmを超えることもあるそうだ。「白い塩原を疾駆する姿、カッコイイだろうな〜」とのんびり見送っていたが、前日のレースではロケット自動車が1台、時速560kmで事故を起こして大破し、ドライバーさんが大怪我をして空中搬送されたそうだから、大きな危険がつきまとう競技には違いないだろう。

↑上の写真に見えている「車道」の黒い帯の表面。

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