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ウシュマル5 イグアナ
遺跡公園は住み心地がいいようで、ユカタンのどの公園にもイグアナがたくさんいる。芝生を闊歩するイグアナを見つけると、私自身ももちろん、観光客はピラミッドそっちのけで大喜びしている。イグアナは、偉大なる古代マヤの石の都を居城とする小恐竜なのだ。 このページのイグアナの写真は、すべてウシュマルで撮ったものだ。
午前の早い時間は、イグアナにとって要警戒らしい。ニンゲンが近づいてくるとわかると、距離があっても大あわてで逃げてゆくので、近寄るのはほとんど無理だった。しかし、暑さが急に厳しく感じられる11時ごろには、かなり接近できるようになる。イグアナは変温動物なので、気温が上がり切っていない早朝は体の動きが鈍く、早期警戒が必要なのだろう。 当然、イグアナにも個性がある。上の4枚の写真のうち、左上の大きなイグアナは、ウシュマルで出会ったイグアナのうち、私に対して最も寛容だった。心の中で「もう一枚いい?」とご機嫌伺いしながら少しずつ近寄っても、逃げる気配がなかった。「うむ、苦しゅうない。近う寄れ」と言いながら(?)、地面の枝にもたれかかってポーズをとってくれた。 公園には犬が1匹も見当たらないのに、なぜか芝生の上には犬のうんちがたくさん落ちていた。でも、それは犬ではなく、イグアナのもののようだ。どうりで緑色で筋っぽい(観察しなさんなってば)。 では、いったい何を食べているのかなと思っていたら、石の間から生え出た草を、頭を傾けながら、ぱくっ、ぱくっとひねり取っていた。ベジタリアンなのだ。 さて、砂の地面に斜めに開いた穴があった。間口は狭いが、テレビで見たコモドオオトカゲの巣穴そっくりだ。イグアナのおうちに違いない。ただ、穴の数はそれほど多くないので、遺跡のすき間などもイグアナの住まいになっているのだろう。 ![]() | ||||||||