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ユカタン 石の都

ウシュマル2

尼僧院
Nunnery Quadrangle

「ユカタン 石の都」もくじ

この建物を目にしたスペイン人は、小部屋がたくさん並んでいることから「尼僧院」と名付けたが、実際は何だったのか今でもわかっていない。宮殿ではないかといわれている。細長い4棟の建物が、広い中庭の東西南北を囲む形で配置されている。どの建物も、壁の上方が石板のモザイクや彫刻で美しく飾られていて、しかも、4棟とも絵柄の主題が異なっている。

また、北側の建物は13、南側は9、東側は5、西側は7というふうに、中庭に面した入り口の数が建物によってまちまちだ。どれもマヤの聖数であり、天界、地下世界、太陽が昇る世界、太陽が沈む世界という、マヤに伝わる4つの世界に関連のある数とそれぞれ一致することから、尼僧院はマヤの宇宙観を表現しているとの説もある。

尼僧院・東側の建物
↑東側の建物

尼僧院・北側の建物尼僧院・西側の建物
↑尼僧院で最も高い北側の建物↑西側の建物
尼僧院・南側の建物尼僧院全景
↑尼僧院の正面玄関のある南側の建物。写真ではわからないのだが、中央に持ち送り式天井の大きな出入り口がある。尼僧院の中では最も低い建物。総督の館の前から尼僧院を眺める。正面にひときわ高く見えるのは、北側の建物。左右はそれぞれ西側と東側の建物。南側の建物は樹木に隠れてほとんど見えない。

尼僧院の彫刻

尼僧院のチャーク動物の彫刻
↑北側の建物の東端。壁のまんなかが崩れて、積み重なった両端のチャーク(雨の神様)だけが、ツノのようになって残っている。↑ウサギ?それとも鳥?北側の建物。
蛇の彫刻家の彫刻
↑格子模様のモザイクを背に、体の両端に頭のついた蛇が平行に並ぶ。逆三角形になるように蛇の長さを変えているのがおもしろい。東側の建物。↑壁に作られた「家」。草葺き屋根が特徴の、マヤの民家と考えられている。南側の建物。
蛇の彫刻モザイク
↑ガラガラヘビ。頭の上に尻尾の先のガラガラが垂れ下がっている。西側の建物。↑菱形のモザイクの図柄は一つ一つ微妙に異なる。西側の建物。

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