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ロンドンの旅2
Kate Rusbyコンサート

8月20日(日)
Open Air Theatre

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リージェンツ・パーク
↑コンサート会場Open Air Theatre
のあるリージェンツ・パーク

Kate Rusbyはスコットランドのフォーク歌手で、お気に入りの女性ボーカルの一人である。そのKate Rusbyの声を一度聴きたいと思っていたところ、ロンドンで1度だけコンサートがあることを知った。ちょうど夏休みがとれたので、今回の旅行が実現したのであった。

会場はリージェンツ・パークの中にある、Open Air Theatreである。軽食が取れる所には屋根があるのだが、ステージにはない。雨の多い土地柄なのに、屋根がないのには少々驚いたが、ステージのレイアウトに合わせて所々に傘が配置されていて、Kate Rusbyのコンサートの雰囲気にぴったりだった。ただ、theatreというだけあって、どちらかというと、この会場は音楽よりも演劇が主体らしい。

コンサートが始まる前は曇り空で、いやな風が吹いていた。案の定、開始直前になって雨が降り始めた。雨が止むまで開演を延期します、とのアナウンスが入る。しばらくするとかなりの降りになり、コンサートが中止になるのではないかと心配だったが、15分ほどしたらすぐに小降りになった。ほとんど止んだところで、開演を告げるアナウンスがあった。

バンドのメンバーは5人。ベース、アコーディオン、ギター。John McCuskerが一人でブズーキ、フィドル、バンジョーをこなす。そして、Kate Rusbyのボーカルである。

彼女の声を生で聴けるだけで感動である。声もさることながら、バックの演奏も傑出していて、聴く者を少しも飽きさせない。全体的な雰囲気は、DVDのLive from Leedsよりもおとなしく、最新作のThe girl who couldn't flyに合わせたライブであることが感じられた。The girl who couldn't flyからはThe Lark、You Belong To Me、Fare Thee Wellなどを演奏していた。Fare Thee Wellは別れの曲なので、アンコールに持ってくるかなと思っていたら、違った。この曲の前にわざわざ、「これで終わりじゃないからね」と断わりを入れていた。聴く側にとって、コンサート半ばでの演奏でも違和感がないどころか、この名曲を聴けることは、この上ない喜びであった。

スコットランドには残念ながら行ったことはないが、彼女の音楽と声は、そこにいる精霊や大地の神により与えられ、創出されたものなのだ。そこには人を惹き付けて離さない魅力があり、忘れていた何かに気が付かせてくれる力がある。

Kate Rusbyは気付いていなかったかもしれないが、雲がだいぶ少なくなって、星がのぞいていた。まさしくその星空の下、アンコールのUnderneath The Starの演奏でコンサートは終了した。

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